2000年ロンドン ショートスティー
骨董屋さんの買出しでロンドンに出かける人は多い。世界の骨董品が集まるのは、パリとこのロンドンである。しかし、皆忙しいので、大きなフェアーを日程にはさみ、5‐7日と言った人が多かったのではなかろうか。私も朝早くから、廻れるだけの店を駆け巡り、忙しい思いをして、観光どころでは無かった。そんなときに、ロンドン市内のフラットを貸していただける話があった。そうは言っても、1ヶ月となると、日本での支払いもあり、のんびりもしていられない。しかし、こんなチャンスは、2度と無いと思い、1ヶ月のショートスティーを決めた。一週間はあっという間に過ぎた。ある程度の荷物も買えた。本当ならコレで帰るところだ。金も心細くなってきた。なるべくビザカードで買い物をする。この国では電車のキップもビザカードが使える。長くいると、いろいろ判ってくる事がある。この列車のキップが、予約の日により安く買えるということだった。時間帯をおそくして、一週間後くらいの往復キップを予約すると半額以下になるのだ。コレで遠くにも出かけられた。まだ時間の余裕が出来る。ロンドンから2‐3泊の旅行を捜してみると、以外に格安な物が、あるのだ。年の内に2‐3度こんな機会に恵まれ、オーストリアのウィーンやスペイン、マドリッドグラナダ、ポルトガル、オランダ、チェコなどをロンドンからのキップで往復した。今から思えば、良い想い出になっている。暇な日は、イギリスのテレビも見れた。イギリス版の何でも鑑定団などは、面白かった。古家のオークションもあり、それをリホームして、ビフォーアフターを映し出す。皆、自分自身でリホームするのだが、なかなか器用なのだ。そして最後に、この家の価値がどれ位あがったかを、鑑定人が評価するのだ、面白い番組であった。地下鉄がスト、バスも来ない。そんな時、ボンドストリートからクィーズウェーまで歩いた事もあった。それでも1時間ぐらいだったか、案外近いのだと思った。フラットはクイーズウェーの近くだったので、ハイドパークは目の前だった。ハイドパークを横切って、向こうまで歩くと、アルバートホールまでは、近い。地下鉄やバスで行くと、ぐるっと廻るので、たまに歩くのもいいですね。この公園は広くて、芝生もきれい、犬の散歩も認められているので、糞も気をつけなければいけない。結構ごろっと寝そべっている人もいる。朝のジョギングは最高だ、都会の真ん中にコレだけの公園があることは、ロンドンの最大の長所だ。他にもリージェントパーク、グリーンパーク、など、緑の多い都市である。慣れてくると、パブもいい。ピールはエール、ギネス、カウンターの右端から順番に飲んで味見をするのもいい。外のテーブルで一杯のジョツキーで何時間も粘っている人も多くいる。夕方の時間帯には、ハッピーアワーなどと言う、安くなる時間帯もある。何処も古い、この古さがとても良いのだ。創業150年等ざらにある。看板もいい。なんとかアームなどといった名前も多い。上からいっぱいぶらさがっているイギリス古民藝もいい。しかし、良く長い間立って飲んでる人にも感心する。今は名物だった2階建てバスも、飛び降りは出来ないドアになってしまったが、この頃はまだ、停留所でもないところで、平気で、飛び降りていた。マーブルアーチで飛び降りて、一停留所をハイドパークを歩く、ランカスターゲートで飛び乗る。コレもバスパス1週間用があれば、できること、暇な一日、ずーとどこまでも1‐4ゾーンなら行けるので、観光もできる。知らないところで降りるのも面白い。バスの路線図は面白い。キップ売り場で、貰うといい。