シンドラーのリスト
久しぶりにDVDを借りてきて泣いていました。人の命の大切さ、戦争のさなかには、人間は異常な行動をとるということ。シンドラーは戦争のどさくさの中で一旗あげようと、田舎から出てきた。潰れかけたホーロー工場を買収して、安い賃金のユダヤ人を使うことで、大儲けしようと企む。工場を任せられるのは有能な会計士でユダヤ人のシュテルンことベン・キングズレー映画ガンジーでガンジー役をした、なんとなくはまり役である。金儲けのことしか頭にない、シンドラーにその有能さを認められ、徐々に彼のペースに引き込まれていく。採用する人は身障者までにおよぶ、ある時、その片腕の男が、毎日、会計士の所へ社長に逢わせてくれと、と来ているので2分で良いから逢ってやってくれと頼む。片腕の男は、雇ってもらえて命拾いした、貴方は良い方だ、神のお恵みを、有難う御座います。ただお礼を一度言いたくて、神のお恵みをと執拗に続ける。帰った後、あんな奴を雇うなんて、と叱るが、会計士は、有能な職工ですと繰り返す。この辺から、シンドラーも少しずつ変っていくのだ。この男も数日後には頭を撃たれて死ぬのだが、ユダヤ人が虫けらのように殺されていく。このホーロー工場に逃げ込めば命が助かる。そんな話になってくる。人と人の絆、信頼と言う物がいかに大切か、戦争と言う狂気の中、金と言うものの使い方が変っていく、賄賂、人のこころを変えていくが、こんな賄賂なら、使ってよろしい。小気味良く儲けた金を人助けに出してゆく。最初はちょっと胡散臭い男だったシンドラーも、俺がこんなに贅沢しなければもっと助けられた。この車を売れば10人は、助けられた。これで、2人、いや1人でも助けられたと反省する。1200人ものユダヤ人をナチスドイツから救い出した、実在の人物らしい。1993年米国 スチーブン・スピルバーグ監督 原作 トーマス・キニーリー