Honeybee Maja

ここ数日、ニュースはアジアの大地震の話題で持ち切りだ。
私と相方にとって大切な友人が、実はスリランカに住んでいるので、このニュースを聞いて２人とも愕然とした。彼は、アメリカ人で、日本に十数年滞在したのち、私たちが渡英する１年近く前にスリランカに土地を買い、日本を後にしていった。そこで、ちょっとした宿泊施設をビーチそばにオープンするのを目的に。
とっても素敵なアイディアだし、誰にでも好かれる性格の彼の事、きっと上手くいくだろうと、応援していた。それが、かの地では土地の権利や売買の法律が守られておらず、土地を買った人間の親族から彼が買った土地に関してクレームがついてしまい（土地の一部がその親族の所有だ、と言われたらしい）、なかなか着工できずにいた。それも何とか片付き、いざ建物もできあがり、２６日にやっとオープンにこぎ着けたところだった。その、正にその日に、大津波が押し寄せ、彼の大切な、真新しいはずの建物は無惨にも全て、流されてしまった。全て。
彼の無事は、比較的すぐに確認出来たが（それでも、怪我が無いかなどは全く不明）。けれど全てを賭けて頑張ってきた彼の気持ちは計り知れないし、それを考えるとやりきれない。もちろん、今も増え続ける犠牲者の方々の数を思えば、命だけでも助かったのは奇跡のようだけれど、、、。今はきっと、青天の霹靂な出来事に気も動転しているかもしれないし、もしも平静を装っていても間違いなくとても辛いだろうことは確かだ。連絡のしようがないだけに、私たちも気が気で無い。自分に出来る事がない、という事の、なんて歯がゆいことか！気持ちだけでも彼に届いていればいいけれど、、、。そして、彼が今までしてきたように、辛い事を乗り越えて、また立ち上がってくれることを切に願ってやまない、、、。