うちの本棚は死んでいる?!
先日、出張に行く夫に、移動中に読める面白い本ない?と聞かれました。どれどれ、と本棚をのぞいてみると、なんと、おすすめの本がありません。いやいや、これだけ本があってないということはないでしょう、ともう一度眺めて、気付きました。うちの本棚、死んじゃっている…つまり、うちの本棚には、今、読みたい本や今の気分に合った本が少ないのです。今の本棚。これでも今回の引越で4割くらい本を減らしました。じゃあ、ここにあるこの本たちは一体なんなのでしょう?まず、ざっと本の内訳を調べてみました。仕事関係(おもに自然科学の本) 40%まんが 20%実用書 15%小説・エッセイ 15%趣味(旅行など) 10%仕事の本が半分近くを占めていて、小説・エッセイ、趣味の本が少なめです。実用書の半分は、仕事のパフォーマンスや時間術に関するものなので、これもどちらかといえば仕事の本です。実用書コーナーの一部。仕事の効率本もほかにはオシャレの本なども。仕事の本についていえば、私たち夫婦は同業者なのですが、お互い、本への投資は惜しむべきでないと信じている節があり、面白そうな本があれば、とりあえず購入します。でも、実際には買っても読まない本が多いのですよ。この手の本は読むのにすごくエネルギーがいるし、じゃあ余暇に読みたいかというとそうでもありません。そのくせ、仕事関係の本は聖域として捨てません。読んでいないから捨てられない、ともいえます。================================こうして仕事本に本棚が圧迫されてくると、かわりに捨てるのが、エッセイ・小説、趣味の本などのエンターテイメント系です。エンターテイメント系も、一応、吟味したうえで捨てます。そうすると、私の心になにがしかの余韻を残した本が残るわけですが、これがまた曲者です。過去に私の心を揺さぶった本が、必ずしも今も私の心を揺さぶるわけではなく、十分感動した本は、いわばエキスを吸い切ったわけでもう読み返す必要がなかったりします。たとえば、私は若い頃、沢木耕太郎の「深夜特急」が大好きでした。読めば胸が熱くなり、今すぐ自分も旅に出なければとひりひりするような焦燥感に駆られたものです。だけど、残念ながらもう、今、読んでも、私が感じるのは若かった自分への懐かしさだけです。過去に私の心を揺さぶった本たち。こうして、うちの本棚は新陳代謝が滞り、気付かないうちに活力を失っていったようです。とはいえ、死んだ本棚は捨ててしまえ、というのは違うような気がします。子供の頃から本が大好きで、今も本の力を信じています。「思考の整理学」という本にこんな一節がありました。”整理とはその人のもっている関心、興味、価値観によって、ふるいをかける作業にほかならない。(中略)やがて、不易の知識のみが残るようになれば、その時の知識は、それ自体が力になるはずである。”これは蔵書の整理にもあてはまるとも書いてあります。私もこんなふうに本を整理して、自分の力になる本棚を作りたいと思っています。クローゼットや食器棚の整理よりもはるかに時間がかかりそうですが…↓本の整理についてはこちらが参考になります。[紙,本,書類]整理,収納,お片付け最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!