Bologna Children's Book Fair supports Ukraine
今回のブックフェアが過去と大きく異なったことはウクライナに対するサポート。本件に関するBCBFの対応はとても早くて侵攻が始まってすぐロシアのブックフェアへの参加を停止。でもロシア人イラストレーターさんなど個人の保護はきちんとされていました。また、会場にはBCBFが無償で用意したウクライナの特設コーナーがあってそこでウクライナの絵本を自由に手に取ってみることができました。原画展が開催されているメイン会場から出版社ブースにつながる場所にあったのでそこを通る多くの人が足を止めて絵本を読んでいましたよ。初めて目にするウクライナの絵本。元々東欧のイラストが好きなので我が家にも多くの書籍があるのですが会場に展示されていた絵本はそれとは少し違うタッチのものでした。中には侵略や戦争に関する絵本も。そしてこちらが参加予定だったウクライナの出版社ブース。印象的だったのは他の国々のブースでもウクライナ国旗やStay with Ukraineのメッセージが掲げられていたこと。こちらはいち早くウクライナ難民受け入れを始めた隣国ポーランド。こちらは同じく旧ソのバルト三国エストニア。バルト三国は1989年にエストニアからラトビア、リトアニアと600キロもの距離を武器を持たず人と人が手をつないで鎖を作り、ソ連軍に対抗して独立を果たしたことで歴史に名を残しています。東洋のシンドラーと呼ばれる杉原千畝さんも有名ですよね。実際に私も陸路と空路で旅をしたことがありますが町並みはおとぎの国のように可愛く、人は素朴で温かく、自然を生かした素晴らしい工芸技術を持っている国々です。彼らにとって今回の出来事は忌まわしい過去を思い出させ自分のことのように悲しみや苦しみを共有していると感じました。そして会場にはNo Warのメッセージボードも。個人がどんなに頑張っても戦争を止めることはできないかもしれません。でも誰であっても必ずできることはあるはず。祈ること。願うこと。そして正しい情報を得て行動すること。絵本を通して子ども達が少しでも平和について考えるきっかけになるようなボトムアップの教育に携われるといいなと思っています。でも一番大切なのはサポートし続けること。この戦争が終わったとしてもウクライナが元の状態にもどるのには途方もないほどの時間がかかるのだから。今回のブックフェアは二度目だったので比較しながらの投稿となりましたがもし一回目も見てみたい方がいらっしゃったらイタリアのカテゴリーを覗いてみてくださいね。インスタグラムやってます!レッスンアイディアも盛りだくさん!!ぜひフォローお願いします♪手づくり英語教材はこちら