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mon journal*

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April 30, 2006
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テーマ:愛しき人へ(908)
カテゴリ:その他
        
           おばあちゃんのいる空☆☆

            おじいちゃんが亡くなって、まだたったひと月なのに、
            こんな日記を書くことになるとは思いもしませんでした。

           
            日本時間の27日、午前5時、
            おばあちゃんが両親に見守られながら、天国へと旅立ちました。


            85歳でした。

           
            おばあちゃんは、両親の介護だけでは難しくなってしまい、
            半年前から介護施設と医療施設が一緒になった
            ところへ入院していました。
            
            それが2週間前、肺炎をおこしてしまい・・・・・
            
            声を出す力もなく、目を開けるのもつらい。
            それほどに衰弱して、苦しい中、
            おばあちゃんも懸命に生きようとがんばって、
            両親も、孫のあたしたちも、奇跡が起きることを願っていました。

            その願いも届かず、
            3日前に、力尽きてしまったおばあちゃん。
            だけどほんとうに、みんなのために精一杯がんばってくれたんだよね。
            わかってるよ。


            おじいちゃんが亡くなったことを
            おばあちゃんに伝えるのはかわいそすぎる、と
            両親はこのひと月、おばあちゃんには黙っていました。


            だけど、

            最後、息を引きとる直前に、
            おばあちゃんが向こうで不安にならないように、
    
            「おばあちゃん!なにも心配しなくていいんだからね!
                   じいちゃんが先に行って待っててくれてるからね!」

            と、母が伝えました。


            それからすぐに息を引きとったのですが、
            それを聞いたおばあちゃんの目から、
            ひと筋の涙がこぼれたんだそうです。


           
            あたしはまた、最後のお別れができなかった・・・・・・。
            お礼もいえなかった・・・。
            そこにいられないことが、とても苦しかったです。

            
            浮かぶのは、おばあちゃんの笑顔ばかりで、
            思い出すたび、涙が止まりませんでした。

            小さいころからいつもおんぶに抱っこ。
            お風呂にも入れてもらって、ごはんも一緒に食べて、
            いつも、目の前のおばあちゃんちに遊びに行ってました。


            まつ毛がくるん、とカールしていて、
            目に優しさのすべてをつめこんだような、
            そんな笑顔をするおばあちゃんでした。


            とってもかわいがってもらったんです。


            ベルギーへ来るとき、
            「あたしが帰るまで、ぜったいに元気でいなきゃ、だめだよ!」
            っていったら、うん。っていってたのに!!!
            
            なんで待っててくれなかったの?
            もうすぐ、会いに行く予定だったんだよ。


            おばあちゃんは、お花がだいすきで、
            野菜も果物も、育てるのがだいすきだったよね。


            売るわけでもないのに、ほんとにいろんなものを育てていて、
            いつも、季節のお花や野菜や果物が畑を華やかに彩ってて・・・・・。

            いつも一生懸命畑で動き回ってるおばあちゃんが
            目に焼きついて、忘れられません。


            おばあちゃん、


            やっと桜のつぼみがふくらむころ、肺炎におかされて、
            満開になっている桜をこの目で見ることができなかったね。
            本当はすっごく見たかったんでしょう?
            

            あのね、
            どうしてもおばあちゃんに、きれいなお花を見せたくて、
            近所を歩き回って写真を撮ってきたんだよ。


            どう?このきれいなお花が見える?          


        
        桜


        さくら


        もくれん

       
        パンジー


        春満開


          チューリップ*

           地球にも、こんなにきれいなお花が咲いてるよ。
           どう?きれいでしょう?

           ちゃんとおばあちゃんに届くと、
           いまはね、信じられるよ。


           こんな風に、おばあちゃんのことを書けるのは、理由があるんです。


           実は、おばあちゃんが亡くなってから、
           起きていたら会いに来れないと思って、なるべく寝ていました。
           でも、全然会いに来てくれなくって・・・・・。

           
           きのうの夜中は、日本ではちょうど葬儀が行われる時間だったので、
           それまで起きて、葬儀から出棺のあいだは
           だんなとお祈りをしようと思ってました。


           でも、あたしが起きていたら、
           ほんとにもう、おばあちゃんに会えなくなるかもしれないと思って、
           おばあちゃんがいつ来てもいいように、寝ることにしました。


           どれくらいたったのでしょう。

           半分寝て半分起きたような意識の中で、
           おばあちゃんに、どうか幸せになってほしいと、願っていたら、
           頭にぱぁっと光が入った気がして上を見ました。


           そしたら、あたしの枕のうえから、おばあちゃんが
           あたしを覗き込んでるじゃないですか!


           びっくりしました。
           でも、ほんとに、ほんとにうれしかったです!


           おばあちゃんは、少し若返った姿で、とてもきれいな服を着ていて、
           言葉でたとえようもないほど、なにもかも受け止めてくれそうな、
           この上なく優しい目で微笑んでいました。


           あたしは半分起きたような意識の中で、一生懸命、
           おばあちゃんに自分の気持ちを話しました。


           ここぞとばかりに、
           あふれる思いを、余さずぜんぶ伝えると、
           おばあちゃんは、うん、うん、わかってるよ。
           とでもいうように、何度も頷いて、
           あたしに手を差し伸べてきたんです。


           あたしがおばあちゃんに手を差し出すと、
           やさしくやさしく抱きしめてくれました。


           とても満ち足りた、ありがたい時間でした。


           パッと目を覚ますともうおばあちゃんはいませんでしたが、
           とっさに時計を見ると、ちょうど出棺の時間でした。


           
           これはぜったいに夢じゃない、本当に来てくれた!
           としか思えないほどに、鮮明だったんです。
           あまりのありがたさに胸がふるえました。



           おばあちゃんが最後に流したひと筋の涙のわけが、
           ずっと気になっていたのだけれど、
           おばあちゃんのあの神々しい、満ち足りた顔を見たら、
           涙のわけが理解できた気がして、
           とても安心しました。


           あんなに穏やかで、幸せそうなおばあちゃんを見たら、
           悲しい気持ちがだいぶ救われました。


           いまごろは、おじいちゃんと手に手をとって、
           神様のもとへと
           仲良く羽ばたいていってるんだろうなぁと思います。


           おばあちゃん、最後にこんなに素敵な時間をくれてありがとう。
           あたしも、おじいちゃんとおばあちゃんの幸せを
           空に向かっていつも、いつも、祈っているからね。



           おじいちゃん、おばあちゃん、
           この世に送り出してくれて、本当に、ありがとう。

           あななたちのおかげでいま、ここにあたしがいると、
           深く、深く、感謝してる。



           あたしは永遠にあなたたちの孫だよ。ずっとずっとね。


           










           








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Last updated  April 30, 2006 11:43:06 PM
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