74年のデイヴ・ロウソンの病気等によりコンサートキャンセルやレコーディング・スケジュールに影響が出た3RDアルバム。ジャケットも全4作中唯一写真である。ゲストにグラハム・スミス(バイオリン)、クレム・クレムソン、アンディ・ロバーツ。1曲目からグリーンスレイドならではの目くるめくキーボードの7変化が楽しめる。アンディとトニーの強力リズム隊もツボを押さえた変則拍子の嵐。2、3曲目はD・ロウソンは個性が光る歌曲(珍しくソプラノサックスまで披露している)。4曲目、アンディ・ロバーツのギターとキーボードのユニゾンも美しいSiam Seesaw。トニーの手による名曲なんだが、この曲をジャンル分けするのが如何にばかげた事か考えさせられる美しい楽曲だ。そしてヴァンダーグラフでも御馴染みのグラハムのバイオリンが絶妙な炸裂を見せる Joie De Vivre。このイエスとも違う独特の精緻極まる構成力もグリーンスレイドの魅力の一面。ラストが盛り上がりまくります。6、7曲目と小品を挟み、ラストナンバーはあのTheme For An Imaginary Western である。渋い、、、染みるぜ(笑)。
確かにゲスト参加も多いが、グリーンスレイドの最高作と押される事も多い傑作。どのプログレバンドとも違う彼らならではのオリジナリティが見直されるようになったのは、92年のワーナーからCDの復刻が大きかったかもしれない。レコード全部あるのにこれは買いました。
余談:ちなみにCDだとわかりにくかもしれんが、ジャケットの銅鑼の前に黒ヒョウがいます♪