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カテゴリ:プログレッシヴ・ロック
さて今回取り上げるのは、この3RDアルバム。 キングクリムゾンのファンなら、太陽と戦慄からREDまでの作詞でバンドに寄与した「リチャード・パーマー・ジェイムス」の当時参加していたバンドとして知られているだろうが、彼が演奏に関わっているのはこのアルバムだけのようである。4枚目でも作品クレジットに名前はあるが、演奏には参加していない。エマージェンシーはチェコのジャズ・ミュージシャンであるHanus Berka(サックス、フルート、ピアノ)が中心となってミュンヘンで結成されたグループでデビュー時からテンポの良いスリリングな演奏力が魅力だった。この3RDではこれまでの濃密なジャズロック路線にダイナミックなメロトロン(HanusとキーボードのVeitの両名)が加わるようになり、楽曲がよりドラマティックな展開をみせるようになった。リチャード自身はエレキギターと生ギターとコーラスそして英詩にてバンドに貢献しているが、技量的には歴代のギタリスト中では最低ランクなのでリズムギター程度しか演奏はしていない。だからといってこの3RDアルバムの価値が下がる訳でもなく、スピード感溢れるエネルギッシュで情念の迸る痛快な仕上がりとなっている。 メンバーは Veit Marvos - Keyboards Hanus Berka - Winds,keyboards Peter Bischof - vocals Richard Palmer-James - Guitar Bernd Knaak - Drums Jerzy Ziembrowski - Bass 以前にも一度このアルバムの収録曲の事で取り上げたけど、今日も世界陸上で為末氏の出ているスーパードライのCMがオンエアされていたので、もう一度きちんと取り上げたいと思った次第。Manic Street PreachersのEverything Must Goという曲のサビが、やっぱこのLPのI know what's wrong にクリソツなんだがナンダカナァー♪(笑) CBS系の1、2枚目は復刻されているので3枚目以降も再発されているかもしれないが、未確認。まあ、70年代後半の廃盤店でも一番値の張ったこの3RDがせいぜい5千円くらいだったので、入手は難しいものじゃないかもしれない。 他ジャンルで取り上げている作品に付きましては、お手数ですがホームからご覧ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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