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テーマ:キングクリムゾン(654)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
キング・クリムゾンの4枚目作品、そしてピート・シンフィールドとフリップの双頭体制最後となったアルバムISLANDS。冒頭に収められたフォーメンテラ・レディの終盤にファルセットスキャットを漂わせた故ポーリナ・ルーカスさん。彼女の詳細な情報は近年も無いようですね。
日本盤LPでISLANDSが出された際に、ライナーには英国でのプレスリリースや記事を参考にしたのか長々とライナー文が書かれていたのですが、その中でもポーリナさんについてはマイク・コットン・サウンズにいた様な記述がありました。でもどう探してもマイク・コットン・サウンド(ズではないw)にポーリナさんがいた形跡が探し出せません。1965年から69年までの間にルーカスという歌手がバンドと共演してシングルも出していたようですが、このルーカス氏は黒人男性シンガー。思い切りソウルフルな声で全く無関係。マイクコットンサウンドにいたと言うライナー情報も怪しくなるわけです。マイク・コットン関連のファミリーツリーにもポーリナさんに該当する人物は見当たりません。 と、ここまではシド・スミスさんのクリムゾン本が出る以前の情報。 シドさんの本が出ると、ポーリナさんは「サドラーズ・ウィルズ・オペラ」の歌手だった事が明らかになりました。とはいえいきなりまんま検索すると競走馬の系統名にぶち当たったりしますw 古来英国のオペラ・カンパニーのイングリッシュ・ナショナル・オペラがオペラを上演している訳ですが、このナショナル・オペラという名称になったのが1974年。それまではSadler's Wells Opera Companyと言われていたそうです。つまりポーリナさんは、ちゃんとしたオペラ歌手だった可能性が出てきました。オペラ関連の音源はたくさん出ているので彼女の参加した作品のCDなどの音源が残っている可能性もありそうですね。長年の疑問がちょろと解消されました。
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Last updated
Jul 9, 2012 12:31:13 AM
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