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テーマ:ゴードン・ハスケル(164)
カテゴリ:キングクリムゾンメンバーズワーク
今回も66-68年にゴードン・ハスケルがFleur de lysに在籍していた当時にバンドがセッションワークで参加したシングル作品。ハスケルのサードアルバムに付属したディスコグラフィにも記載されていた一枚で、製作時の詳細がわからない楽曲です。
THE QUOTATIONS - COOL IT / MARK OF HER HEAD (1968) CBS 3716 イアンギランバンドやクォーターマス、そしてハードスタッフといった通好みのバンドでベースを弾いていたジョン・ガスタフソン。彼が最初にレコードデビューしたバンドが61年に結成されたビッグ・スリー。ビートルズが常連だったキャバーンクラブでも常連だったようで、シングル曲にはビートルズがキャバーンで演奏した映像で知られるサム・アザー・ガイを取り上げてました。シラ・ブラックのバンクバンドも数回務めたようです。 ビッグスリー後に短期間ザ・シニアーズを経て、ガスタフソンが64年にマージービーツに加わり、その最中にTHE QUOTATIONS名義のシングルを発表してますが、こちらは64年発表なのでハスケルが参加した可能性は無さそうです。 翌65年はガスタフソン中心のJohnny Gus Setを結成、シングルとしてはJohnny Gustafson名義で2枚、66年にJohnny and Johnで1枚発表。 64年のを除くとTHE QUOTATIONSとしてのシングルは68年と69年に計二枚発表されています。当時の情報が皆無なので様々な憶測を生んでますが、シングル制作のバックに当時セッションワークを数多く行なっていたFleursが起用されたのかもしれません。 A面の曲はケニー・ヤングとスコット・イングリッシュの共作。ケニー・ヤングというと以前当ブログでもマイケル・ジャイルズ参加のソロアルバムを取り上げましたが、彼は数多くのアーチストに楽曲提供した名ソングライターで、古くは渚のボードウォーク、日本で最も有名な曲となると「愛のコリーダ」が挙げられるでしょう。 クォテーションのシンガーは声を聴くと判りますが明らかにジョン・ガスタフソンで、後のクォーターマスやハードスタッフでも聴かれる様なファンキーでワイルドな立つ歌声。曲もポップでナカナカ面白いです。B面はガスタフソン作。 2007年のインタビューで、この当時バンドにゴードン・ハスケルがいたのか?という質問に対し、ジョン・ガスタフソン自らが「ゴードンとは会った事無いよ」と明確に否定しているので、シングルを制作するスタジオ過程でセッションメンと全く顔合わせせずに歌だけ録音したのかもしれません。上の画像のシングルは67年当時のではなく、21世紀になってからのリプレスらしく現在も中古ではない新品が市場に若干流通しています。もう一枚のシングルHello Memories / Pretend CBS 4278の方は翌69年発売の為セッションにハスケルが関わってる可能性はかなり低いようです。 今回はいくらなんでもYoutubeに無いだろうと思ってたら、ありましたw ちなみに同名のドゥーワップグループがニューヨークに50年代末から存在していたようですのでお間違い無きよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 29, 2015 12:30:17 PM
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