|
カテゴリ:その他もろもろ
ちょっと遅くなりましたが・・・。
今週月曜日、10月1日TBSで夜9時から放送された"秋の特別サスペンス「税務調査官 窓際太郎の事件簿16」"の感想を。 まずは、おおまかなあらすじ。 普段は冴えない世田谷区南税務署の署員、窓辺太郎(演:小林稔待)は元は国税局の査察課長だった過去を持っている。しかしある事件を調査中に部下を死なせてしまい、責任を取らされ税務署員として日々生きていた。 しかし彼にはもう一つの顔があった。 難事件があれば国税局査察部長、森村真一郎(演:北村総一郎)の命を受けて悪を懲らしめる"陰の国税調査官"なのである。 今回、窓際が森村から受けた事件はある政治家を調べる事。一週間前に愛知日報の記者が不審な死を遂げていたのだが、その記者は民事党の代議士の長部和弘(演:大門正章)と愛知県会議員の小川秀一(演:中条きよし)を調べていて殺されたのだと女の声で警察に電話があったのだ。 10年前、長部は談合事件で検察は追っていたが証拠不十分で断念。 小川はその長部の金庫番を務めている男という事から、窓辺に小川を調査し更に長部の不正を暴いて欲しいと命じる。 窓辺は調べる為、すぐさま名古屋に向かった。 名古屋で調べていた窓辺は愛知日報の社会部記者、桑田美雪(演:木内晶子)と出会う。美雪は実は意外な秘密を持っていた・・・。 感想。 このドラマは普段は冴えない、上司や同僚に怒られバカにされている男だが、悪に立ち向かう時は一転、時代劇ヒーローばりの強くてかっこいい男"陰の国税調査官 窓辺太郎"となる。帽子を被り、ビシッとスーツを着こなし、悪人をいとも簡単に払いのけ、真の悪に啖呵を決める窓辺演じる小林稔待さん。 人情あり、勧善懲悪の王道をいくこのドラマは、毎回定番なんだけれど何故か飽きずドキドキと楽しめます。 現代劇なのに時代劇風のくどさ満杯、ケレン味満載の演技でも、嫌味なく痛快なヒーローとして見事に魅せる小林稔待さんの熟練の演技と存在が、功を奏しているドラマなんだと思いました。 小林稔待さんって(失礼な事を言ってごめんなさい)どちらかというとすごい二枚目というより、親近感を感じさせるおじさん・・・と感じる俳優さん。なので表の顔である冴えない男は真に迫っているのよね(笑)だからヒーローへと変わった時のギャップのおもしろさが小林稔待さんの独特の存在感によって倍増。観ている私は"おおっ!"と目の前で繰り広げられる痛快活劇に心躍らされるのです。 小林稔待さんは視聴者をとても楽しませてくれる素晴らしい俳優さんですよね。 そして、今回このドラマを録画してまで観たいと思ったきっかけである出演者の中条きよしさん。中条きよしさんはあらすじでも書きましたが、悪徳政治家とつるんで不正を働いている"小川"という県会議員の役。 冒頭は何とも謎めいた声のみでの登場で 「これはかなりな悪役?」 と氷子さんは思いました。 しかし、違いましたね~。 小川が登場すると、その風貌・雰囲気からは不正を働いている悪い奴・・・というより、笑顔が温かいきさくな感じの男でした。 この小川という男、実は愛知日報の社会部記者の美雪の父親。政治家になり愛知の為に頑張りたいという野望から美雪と美雪の母を捨てていたのです。 母は1人で美雪を苦労して育て、短い生涯を閉じ・・・そういった事等から美雪は父である小川を当初は激しく憎んでいました。でも窓辺の活躍により、小川は娘である美雪を忘れる事無くずっと愛している事、母との別れたいきさつを話し和解する事が出来ました。 最後、不正を行っていた事を国税局に自ら告白(自首)しに行く前に、小川は娘と互いに泣き合うシーンは泣けました 悪い事はしているけれど、根は真面目で温かい男を演じた中条きよしさんの演技は涙を誘いましたね。随所にとても目の奥が優しいんですよ。窓辺と美雪が乗っていた車が脱輪し、一緒に車を押す小川・・・笑顔を浮かべながら手伝う小川演じる中条きよしさんの姿は優しくて温かい。淡々と、でもどれだけ君の事を思っていたかと美雪に話す姿は正に父親そのもの。何が今1番大切にしなければならないか、窓辺に諭され自首する決意をし止める美雪の腕を払い国税局へと向かう姿・・・そしてそんな父を追いかけ後ろから抱きつく娘。ただ真っ直ぐ前を見て目を涙で潤ませる小川・・・中条きよしさんのその表情は本当にかっこよかった。 そしてめちゃめちゃ泣けました 中条きよしさんって人情もの、似合うわ~ (ついつい冷たい様で実は熱いものを心に持っている仕事人、勇次を彷彿とさせてしまいます。) ただねえ~・・・。 中条きよしさんの熟練した演技が見事過ぎて、美雪役を演じた木内晶子さんの演技が今一歩感情移入出来なかったのが残念です。 木内晶子さん、ちょっと肩に力が入り過ぎていたかな~?! 強調して見せて見ているこちら側を惹きつける演技の難しさを木内晶子さんから感じました。 主役の小林稔待さんや中条きよしさん等、長年俳優としての経験を積まれ魅力ある俳優さんである方達がそろっているこのドラマですもんね~。 でも木内晶子さんが父を激しく恨み激情に走る演技は素晴らしかったと思うので、是非これからもご活躍頂きたいと思う女優さんです。 あともう一つ。 麻生祐未さん演じる森村の姪、椿薫がちょっとうるさい感じがしてダメでした 毎シリーズ登場するレギュラーの役どころなんですが、この椿薫という女性はいつもオドオドしていて、前触れもなく奇声を上げますその奇声が発せられる度に私はびっくりし、ドラマに没頭していた意識がぷっつりと切られるのです。 確かにこのドラマ自体が非常にくせがあるし、演出や俳優さん達の演技もくせがあります。オーバーとも言える演技やシーンの数々あれど・・・椿薫を演じる麻生祐未さんの奇声だけは頂けませんでした 人物設定としてはおもしろいんだけれどなあ・・・。 あの奇声、もっと何かこう変えられないでしょうかね??? 何度も書いてしまいますが、このドラマは定番で勧善懲悪もの。そして世界観や演出、俳優さんの演技は人情味溢れるくせが満載のドラマ。 ちょっと違うかもしれませんが・・・「水戸黄門」みたいにスカッ!とするドラマです。 中条きよしさんは私が予想していたものと違って、優しくてかっこいいいい男だったし♪ドラマも安心して腰を落ち着かせて観られるものなので楽しむ事が出来ました。 もし今回の放送を見逃した方、もし再放送されたら観てみるのもいいかもしれませんよ!!小林稔待さん演じる"陰の国税調査官"というヒーロー、悪側だけれども泣かせる男を演じた中条きよしさんが出演されたこのドラマ。 私は好きになりました♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.05 22:34:32
コメント(0) | コメントを書く
[その他もろもろ] カテゴリの最新記事
|