おデブの国
私はアメリカに行くと体調が悪くなります。それもこれもすべて食事のせいです。なぜ、1ポーションがあんなに多いのでしょう。ロンドンに比べて食事が非常に安いので、値段を考慮してメニューを決めるととんでもない量の食事がやってきます。うちの夫はチーズケーキファクトリーというチェーン店が好きなので、アメリカに行くといつも行きます。そこで一度、前菜としてナチョス(8ドルくらい)を頼んだのですが、日本女性なら7,8人で分けても十分な量のパーティーサイズ級のナチョスが出てきました。メインも「私、牛じゃないんですけど」みたいな量です。サラダを注文しても、ギトギトのドレッシングがかかっている上、サイドにバターたっぷりのガーリックトーストが付いてきます(これはこれで美味しいんですけどね)。ブロッコリースープを注文しても、チーズとクリームがこれでもかと入っていて油分でドロドロ状態になっていたりします。「健康のために野菜が食べたいわ」と思っても、これでは何にもなりません。サンドイッチバーに行っても、ろくな飲み物が置いてありません。私はコーラやセブンアップといったソフトドリンクが嫌いなので、アイスハイビスカスティーを注文したのですが、これが「子供用咳止めシロップの原液ですか?」と聞きたくなるような甘さで吐き出したことがあります。アメリカで10日間ほど外食が続いた時は、赤いきのこのような血豆が舌に発生しました。あんなの後にも先にも見たことがありません。触るとプヨプヨと動き、痛みはないのです。とても、怖かったです。その他にも便秘にはなるし、ずっと胃もたれは続くしと最悪でした。そんな数々の健康被害にあった経験のある私が最近読んでいるのが、「デブの帝国」(グレッグ・クライツァー)。ちょうど半分ほどまで読みましたが、面白いですねぇ。尋常ではないおデブさんたちを目の当たりにして生じた「なんでそこまで太れるの?」という私の疑問について答えてくれる本です。ここイギリスでも、肥満は国会で取り上げられる社会問題です。飼い犬も同様に肥満らしくて、先日、犬用肥満薬の発売がニュースになっていました。ちなみに、アメリカ人看護婦(相撲取り並みのデブ)に「あなたみたいにガリガリに痩せた人見たことないわ。病気よ!」と言われた私ですが、日本に帰ると試着室で「こんなきっついジーンズ、入らない!」と下半身をよじってます。「あんたが病気なのよ」と言ってやりたかったです(怖くて言えなかった)。人気blogランキングへ