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kanabaaのイタリアciclismo見聞録

2013.08.03
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ダニエル・オス選手が着用しているF&Pというブランドの作者で、オス選手のスポンサーを務めるMecki's
店長のイヴァン・ベルトラミさんは、ピスタのイタリア代表選手としてオリンピックでメダルを取ったこともある元自転車選手!

彼の自転車を愛する人生を紹介位した Miriam Terruzziの文章を訳してみました。


ピスタから企業家に~イヴァンの勇気と革新と決心
Text: Miriam Terruzzi

http://emialzosuipedali.wordpress.com/2013/07/15/dalla-pista-allimprenditoria-il-coraggio-innovativo-e-deciso-di-ivan/

戦い。
イヴァン・ベルトラミの自転車の歴史はこうして始まった。青年期のちょっとした反抗心とともに外に向かいながら。イヴァンはガルダ湖畔に生まれた者がみなそうであるように、子どもの頃からテニスや、特にサーフィンといったスポーツに親しんだ。落ち着いた天国、トルボレは、夏ともなると水と風を求めた若者たちで一杯になるのだ。

自転車は彼の人生に偶然入り込んできた。ある日の午後、テニスの試合から帰てる時に、父親の友人である監督が彼にこう言ったのだ。
「チクリズモをやってみないかい?」この提案により彼の賭けの歴史が始まったと言えるだろう。若者は、最初の一年を練習生として過ごした後、勝利をあげることになる。

あるいはそれを取り戻すに違いない。イヴァンは、戦いの挑戦に魅力を感じ、それを受け入れたのだ。ほとんどゲームのように、彼のチクリストとしてのキャリアは始まったが、この最初の年にあげたいくつかの勝利により、キャリアは続くことになった。彼の特質は、特にピスタを愛することとなった。その世界に生きるためには特別なものを理解する必要があったが、それは彼に向いていた。特に6日間レースを好み、遠征を愛することこそが、彼のチクリストとしての魂だ。旅、荷造り、荷を解き、また新たに出発する。
「まったくイカれてるよ」
彼と同じく、チクリズモは光り輝く寄木張りの床に置かれた指輪の周りを回るビートで真実の世界を連れ戻す鐘なのだ。

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1987年には、世界選手権でジュニアのチーム追い抜きで銀メダルを獲得。1998年のソウルオリンピック、1992年のバルセロナオリンピックでも銀メダルを守った。キャリアの中で最も感動したものは何かと聞くと、それは勝利の時だという答えが待っているのが常だが、イヴァンにとっては、初めてオリンピック用の器材やジャージを受け取ったときだという。
「俺はガキだったんだよ。19歳だった。構えられていたすべてのものに運んでいく自転車連盟のバスをいまだに覚えているよ。ジャージ、シューズをベッドの上に乱雑に散らかしてたな・・・。本当にすべてのものがあったよ。電話にいたるまでね!そして心の中には情熱があった。いつも最初に勝利をあげてゴールを切るのをいつも夢見ていたんだ。」

彼の前にランプレのマウリツィオ・フォンドリエストのアシストとしてのキャリアが提示された時、イヴァンには選択をしなければならない時だということがわかった。ぐずぐずしている間はなかった。そして、人生にとってのチャンスであったとしても、彼はプロになることには「ノー」という決断を下した。イヴァンには選手としての力はあったが、彼の領分はロードではなかった。それに、彼の頭の中にはもう一つの計画があった、彼の脚は6日間レースのものであったが、頭はアーティストのものだった。

トルボレで彼の父親が家族でバールを経営していたが、ちょっとした革新的なアイデァが生まれた。それはイヴァンによると、こんなものだ。
「60年代にはすべてのバールはアル・ポンテ、リナ、ローマというようながっかりするような名前ばかりだった。そして、常に地域の中心にあった。俺の爺さんも特別なタイプの奴で、中心部から離れたところにバールを開いて、トータルでオリジナルなものを提供したんだ。Meckiはこうして誕生したのさ。全くアヴァンギャルドなセンスだよ。アーティスティックな設備に匹敵するよ。」

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Meck’is barLa bicicletta,は、既に彼の血の中に流れていたが、彼はそれををそこ、トルボレの聖なる森と称される土地に持ってきたかったのだ。彼のオリジナルの一つとして、特にサーフィンに親しんでいる土地柄と協調した。1992年に歴史的なバールMeckiは“Mecki’s Bike and Coffe”としてリニューアル。朝食の提供をしていたバールは、オルタナティヴなショッピングをする場所ともなった。

「いつもアートの霊感を持っているんだ。コミュニケーションをとるのが好きだし、それをしてくれるのが俺のコレクションとシャツの数々なんだ。いつも俺のセンスをみんなに与えたいんだよ。」
Mecki’sで見られるものは全て彼のデザインによるものだ。最初は手で、そして今やコンピューターによって描かれる。それは多くのアーティスト同様、彼の旅や経験や感覚によってもたらされる。デッサン帳に描き記されたデザインには、旅人のもたらしたもので一杯だ。そのページの中には、ゴシップや大都会の狂乱も見られ、また、田舎の瞑想的な静けさもある。
「みんなが生きていた世界だ。でも、俺はありきたりのものや、全く同じ物は好きではないんだ。」
イヴァンは語る。
「日常の生活を壊すんだ。俺が自転車と一緒に見てきたものはサーフィンチックだし、毎日はよりロックの精神の満ちている。将来はもっと70年代っぽい感じを出したいものだね。」

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彼の周りやプロジェクトには、写真家のディド・フォンタナとコンテンポラリーアート作品制作のためのセンターcomunicazione e immagini della Centrale Fies, un centro per la produzione di opere di arte contemporanea a Dro (Trento)の責任者である、ヴィルジアナ・ソマドッシもコラボしている。
フォンタナのシャッターはから生み出されるものは、全くありきたりのものではない。広告キャンペーンはオリジナリティーをもって、美女と官能のイメージを取り混ぜ伝達される。

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Mecki’sは実際に単なる店というよりは、アーティストの集団だといえるだろう。そして、ブランドのライトモティーフの歴史は往年の文学者の集うカフェを思い起こさせるものがある。イヴァンにブランドのモットーである“F &P”の誕生秘話を訪ねると友人たちと一緒に過ごした1999年のトルボレのある夕方にさかのぼるという。彼らと、当時トルボレ在住で現在アメリカにいる写真家のアルフォンソ、(通称ポンポ)・ブレッシャーニがそこにいた。
「一杯のビール(またそれ以上の)で笑っているうちに、俺たちはF & Pを作り出したんだ。それは特に何の意味もない物だった。でも、多くの本能から生み出されるものと同様、降ってわいたんだ。

そう、本能。人生には自転車が必要だ。イヴァンは自転車選手としてのキャリアは断念したが、ピスタで荒れ狂っていた時のように、人生の毎日にその狂気と情熱をもたらすことができたのだ。

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情熱はもう一つ数えられる。それは、多分他の物以上であろう。彼に現在のチクリズモへの追及について尋ねると、こう答えがかえってくる
「ダニエルを特別に応援しているよ。」
優しさの満ちた言葉だ。
自身もまたオリジナリティーを持つ自転車選手であるダニエル・オスは公式にもMecki’sを着用する、最も有名な彼の熱烈な支持者の一人だ。そして、オスのチクリズモでの生き方は、F&Pの哲学の理想の証明だ。

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「でも、体は自転車を捨てたわけではないよ。」
イヴァンは明言する。
「週に5回は走るんだ。でも練習のようにたくさんではないけどね。楽しむためだよ。ピュアーな空気の中で音楽をききながらペダルを踏むのが好きなんだ。」
トルボレではピュアーな空気は湖からもたらされる。湖の水は物語と神秘と共に、路上に香りを運んでくる。空気は朝の灼熱の太陽のふりそそぐ小道に影を作る糸杉にそっと触れる。

これが、忌まわしく完璧な人生の秘密ではないだろうか?

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最後の写真は2013年5月27日、ジロ・デ・イタリアの後、挨拶に行ったときの一幕です。
2012年のジャパンカップへの来日に際し、日本のファンのために、とオス選手からたくさんのMecki’sのグッズのプレゼントをいただいたお礼に「商売繁盛」ということで、2013年の干支の白蛇のマスコットをプレゼントしたところ、大喜びのイヴァン・ベルトラミさん、来店したオスと同行してくれた友人Valentina とともに快く記念撮影に応じてくれました。


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Last updated  2013.08.05 07:30:10
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