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カテゴリ:本・朗読
1937(昭和12)年「若草」10月号初出。朗読時間約19分。ほんま上手い。ツカミから面白い。眼科医院で知り合った昔は裕福で今は落ちぶれの五つ下の水野さんと恋に落ちた24歳の貧しい下駄屋の一人娘さき子の独白。しかもさき子の出自はあやふやで宙ぶらりん。水野のロクでもない世間知らずエリートぶりっ子と彼女と両親のぎこちない愛情と弱さの裏の強さの落差がたまりません。しかし、いけすかない水野、将来クズになってもせめて「盗っ人ものもらい嘘つき鉄面皮強欲矜持ゼロ全部のせ。」の小役人とかになんないでね(とか言っても話から87年も経ってるんで水野もあの世かぁ)。で、タイトル、なぜ燈籠?検索してみたら燈籠って「道に迷わないための灯り」なんで、ひと山乗り越えた自分の決心が人生を歩く燈籠なのだということなのかな?家にひときわ明るい明かりが灯った姿を燈籠と喩えたのか。自分の読解力ではいろいろありすぎのキャパオーバーで深掘りできません、合掌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.10 16:26:50
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