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un monde  写真と詩の世界

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2006.06.28
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カテゴリ:創作日記
今日は伊坂幸太郎の「終末のフール」という本を紹介しようと思う。

これは世界があと3年で滅びてしまうという設定のもと、
とある集合マンションを舞台に様々な人々がそれぞれの時間を過ごしていくというものだ。

同一の設定の中でも短編集で話が区切られていて、
各々一人の主人公の視点から物語が進み、一話で完結する。

皆さんは世界があと3年で滅ぶと言われたらどのような過ごし方をされるだろうか。
きっと私なら絶望に暮れ、間の抜けた日々を過ごす気がする。

この本を読んでいると何だかとても安心する。
ここにでてくる主人公達は皆、私がそうなってしまうように、
弱々しく、それでも生きている。ささやかながら楽しみも見出しながら。
だから私も、もし世界が滅ぶと言われても、かっこよくは生きられないかもしれないが、
この主人公達のようにならば生きられるかもしれない。そう思うと安心するのだ。

皆さんもこの主人公の誰かには、必ず共感できる生き方をする人がいるはずである。
人生について今一度考えてみたい人に、おすすめの一冊である。

詳しくは以下をクリック!
終末のフール





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Last updated  2006.06.28 17:49:01
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