健康美人ダイエット

脳溢血で倒れた義母が入院して２カ月が過ぎた。
その間に急性期医療病院から、リハビリ病院へと転院し、
昏睡状態から、今では支離滅裂ではあるけれど、会話も
何とかでき、車椅子で日中を過ごし、尿意・便意も言えるようになった。
経鼻栄養しか取れなかった食事も、今では、スプーンを使って
離乳食のようなとろみ食を食べられるようになった。
口を開けて食物が食道を通るようになるだけで、生きるというような
目の威力が増してきたように思う。

さしずめ1歳児並の社会復帰であろうか。
何も持たずに寝返りがうてる、少しの間なら、物につかまって
立っていられる、スプーンで物が口に運べる・・・
すごいねー、頑張ったねーと、義母を褒める事がいっぱいだ。

同じ病室の方は今日退院される。
その方は、脳の手術の後、一時は霊安室に入ったとか。
奇跡の生還だ。
今では、会話も普通にされているし、廊下を1人で歩行訓練も行っている。
しかし、現行の医療制度では、脳疾患の患者の入院できる期間は程度が
どうであれ180日まで。
折角順調なリハビリを支援してる理学療法士の先生方も
やりきれない思いが滲む。

同室の彼女も折角ここまで復帰できたのに、自宅に帰られるとか。
自宅のリハビリで更に復帰度が向上するとは考えにくい。
義母も例外ではない。他人事ではない。
しかも我が家には要介護１の義父もいる。
・・・

餓死する人のいる国。人の持てる可能性を日数で切る国。
それに抗うなら、お金が全てなのか。
答えの無い思いが頭を巡る。

しかし、食事時間に病院に行くと、口から物を食べると言う事が
呼び覚ます人の生命力の凄まじさは目を見張る。
食べる楽しみ。
私が貢献できる事は何だろうと常に考える。