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カテゴリ:歌舞伎・古典、観劇
2004年5月1日に歌舞伎座で襲名披露公演が開幕して以来、ようやく東京近郊で週末に観られるチャンスが巡ってきました。
といっても、私が海老蔵の襲名披露公演に関心を持ったのは、今年の4月に歌舞伎座で『ひらかな盛衰記』の兄の恋人に横恋慕するきかん坊の弟、景高の憎めない滑稽な悪役ぶりを観たのがきっかけです。 生まれ持ったよく通る声、三枚目の悪役の面白さ。もう一度舞台を観たいと願っていたら、襲名披露という貴重な場面を後ればせながら観ることができました。この後は、8月30日から9月26日まで、まだまだ続きます。 海老蔵の襲名披露公演は、昨年10月にフランスのパリでも行われました。 『十二夜』で美女ぶりを目の当たりにした、尾上菊之助との美男美女の芝居『鳥辺山心中』もあったそうです。(公演プログラムより) 鎌倉芸術館では、『実盛物語』『口上』『お祭り』を上演。 『口上』では、えびす組のコンスタンツェから聞いていた市川家の「にらみ」がなかったのは残念でした。 やはりイヤホンガイドは、強い味方です。 口上で海老蔵、団十郎が着ていた柿色(茶色)の着物は、市川家特有のものであること、赤い顔のメイクは悪人で、海老蔵の白塗りと「紅白」の意味があること、悪人だった者が善人に変わることを善心(本心)にもどるという意味で「もどり」という、など、次の舞台への興味がますます沸きました。 (鎌倉芸術館にて) ☆『市川海老蔵 十一代目襲名記念写真集』淡交社 ☆襲名の軌跡を写真と村松友視の文章で綴った書籍 『 そして、海老蔵』世界文化社 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.05.05 01:05:57
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