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カテゴリ:演劇、観劇
言の葉コンサートシリーズ。
坂東玉三郎による作・泉鏡花『天守物語』の朗読です。 音楽は横笛(奏者は藤舎名生)のみ。 ト書きの朗読は、山本昴尚。 舞台の背景には、玉三郎が舞台で着た打ち掛け、そして物語の要となる獅子が飾られて、7月に上演された舞台の情景が思い出されます。 怪しい笛の音に導かれ、静かに始まる物語。 登場人物は全て玉三郎が声色で演じ分けますが、際だった人物は玉三郎が舞台で演じた天守に住まう富姫のみで、華美な演出はせずに語られていきます。 玉三郎と言えば、舞台で舞う華麗な姿が印象的ですが、静かに語る朗読で聴く者に舞台が見えていたからこそ逃していた情景を細部まで伝えてくれました。 冒頭での挨拶で、この朗読を始めて3年目だという話がありました。 作品を読みこなした人物だからこそ、伝えられるものがあるように思いました。 これからも機会があれば、作品の真髄を私たちに語り伝えて欲しいと願います。 ※今回行われた詳細は、保谷こもれびホールのサイトで。 (保谷こもれびホール メインホールにて) ☆作・泉鏡花「夜叉ケ池・天守物語」岩波文庫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.09.07 01:00:12
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