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cms@ebisu

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2009.10.09
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カテゴリ:演劇、観劇
日数をかけて少しずつ読んだ19世紀の作家・スタンダールの『赤と黒』。
上下巻ある分厚い小説ですが、主人公ジュリアンの生き方、考え方から目が離せずに、いつも持ち歩くことが楽しみでもある作品でした。
終盤は気まぐれな登場人物たちにより、急激に物語が展開します。
今回はラストの結末の部分だけ読み残して、観劇に臨みました。

平民の生まれのジュリアンには、ナポレオンへの憧れ、そして出世への野心が生涯コンプレックスして彼に付きまとっていました。
しかし類い稀なる美しい顔と、野心による勤勉さから、ジュリアンは一度世間に出たら放ってはおかれない存在となりました。
そこで出会う美しい夫人たちとも、美しく、時には厳しい駆け引きが行われていきます。

演出の赤澤ムックは、モデルでもあります。(赤澤ムックの公式サイトに、その美的センスが感じられます)
衣装に埋め尽くされたショーステージをイメージした舞台では、軽快な音楽に乗せて、怒涛のように彼の激動する人生が進行して行きました。

主人公のジュリアンには木村了
この『赤と黒』では木村了のその存在自体に大きな説得力がありました。
小説に描かれたジュリアンを彷彿とさせるように、男らしく、そして美しい彼の顔立ちが、場面ごとに意思を持つその瞳とともに、登場人物だけではなく観客も魅了します。
スタイリッシュな演出が、その存在を際立たせているのかもしれません。
上演時間2時間10分という枠の中で、ファッションショーのように目まぐるしく変わる話の転換。
その波に乗って、木村の存在が作品を牽引しているようでもありました。

木村了と言えば、新国立劇場の『弱法師』が舞台初主演作だったそうで、その次の『蜻蛉峠』と、舞台の上のその成長を見てきました。
その立ち姿から芝居への意気込みを感じ、今から次回の舞台に立つ姿が楽しみに感じられます
終演後は、木村自らが観客を送り出していました。
一人ひとりに頭を下げて、この舞台への感謝の気持ちに胸を打たれました。

原作・スタンダール、脚色・演出・赤澤ムック、脚本協力・清末浩平、
ステージング・渡部寿里、美術・吉野章弘、照明・奥田賢太、音響・中村嘉宏、衣装・木村猛志

※公演詳細は、avex live creativeによる『赤と黒』公式サイトで。

(赤坂レッドシアターにて)

☆作・スタンダール『赤と黒』(上・下巻)光文社
  






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最終更新日  2009.10.12 13:24:23
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