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カテゴリ:ミュージカル、観劇
ジョン・ケアード版『キャンディード』の上演です。
最近では2001年と2004年に宮本亜門演出の『キャンディード』が上演されたので、ご覧になった方もいると思います。 (私はこの作品をDVDで観ました。現在も販売中) レナード・バーンスタイン作曲の、音楽が大変印象深い作品です。 6月1日は、有料の公開舞台稽古が行われました。 観客は入りますが、初めての通し稽古であることがジョン・ケアードの口から語られ、それぞれ持ち場で待機するスタッフの紹介もありました。 あくまでも初日とは異なります。 ジョン・ケアード版では、「キャンディード、または楽天主義者」という原題を重んじるかのように、楽天主義のバングロスと悲観主義者のマーティンという二人の存在が際立ち、両者との係わり合いの中で、バングロスの教え子で楽天主義のキャンディード自身の成長を楽しみました。 主義とともに、少々野蛮に聞こえるかもしれませんがストレートな言葉にも耳を傾けてください。 様々な考えがめぐります。 どんなに悲惨な状況下に置かれても力強く生きる登場人物の姿に敬服しました。 井上芳雄が扮するキャンディードは、純白な彼のイメージそのまま。 実はそれがキーで、まっさらからキャンディードと共に考える観客の旅も始まりました。 その案内人は市村正親。 原作者である作家のヴォルテールと家庭教師のバンクロスの二役を務めあげ、膨大なセリフを軽妙に、わかりやすく観客に語りかける口調は素晴らしかった。 大奮闘のクネゴンデ役の新妻聖子の歌声も聴き所の一つです。 6月2日に、初日の幕が上がります。 原作・ヴォルテール、作曲・レナード・バーンスタイン、台本・ヒュー・ホイラー、作詞・リチャード・ウィルバー、歌詞補作・スティーブン・ソンドハイム、ジョン・ラトゥーシュ、リリアン・ヘルマン、ドロシー・パーカー、レナード・バーンスタイン 訳・吉田美枝、訳詞・松田直行、台本改訂・演出・ジョン・ケアード 装置・ユン・ぺ、装置原案・ジョン・ネピア ※公演の詳細は、東宝の公式サイトで。 (帝国劇場にて) ☆宮本亜門演出「キャンディード」DVDは、イーオシバイドットコムのサイトで購入できます。 そう言えば、ジョン・ケアード版でマキシミリアンを演じた坂元健児は、両方の「キャンディード」に出演していますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.06.04 08:37:19
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