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カテゴリ:現場から
遅ればせながら23日~24日の宮崎出張報告をば・・・
この日(24日)は午前中に昨日のトレーニング指導で明らかに課題があった選手の補足トレーニング指導を実施。 前回のエントリーでも述べた通り、大事な試合の前に新しいトレーニングを行なっても筋バランスを崩したり、それによってランニングのリズムを崩しかねないため、今回のトレーニング指導では特に新しいトレーニングを付加していないのだが、トレーニング動作が不適切であった選手を中心に補足指導を行なったのである。 適切なトレーニング動作を心がけることで充分なトレーニング効果が得られ、ストレングストレーニングによるケガを予防することも出来る。 そのような意味で本来は、常に我々ストレングス&コンディショニングコーチの監視下でストレングストレーニングを行なうことが理想的であるといえるのだが、そのような環境を創り上げることは容易ではなく現状では厳しい部分もあるといえよう。 その辺りが今後の課題ではないかと考えているが・・・ そして、補足トレーニング指導終了後にトラックへ移動。 アジア大会代表選手(中距離)のトラック練習に立ち合った。 風が強い状態での練習であったが、非常に身体のキレがよくランニングフォームにシャープさを感じた。 少なくとも今年のスーパー陸上、国体時よりもランニングがキレているように感じたのだが・・・ 恐らく、これまで取り組んできたストレングストレーニングによってランニング動作中の支持期に骨盤がしっかりと保持されるようになり、いわゆる「腰の入ったランニングフォーム」が獲得出来ているものと考えられる。 ただ少し気になったのが、下肢の動きが安定してきた分、上肢のパワー不足が少し目立ったということである。 苦しくなってくると下肢の力発揮を上肢が抑えきれず、下肢の力発揮ならびに地面反力が垂直方向へ逃げてしまい推進力のロスが生じるランニングフォームになってしまうのである。 これは、正直、当方にとっては予想外という事実でもあった。 実は、私のトレーニングプランは、まず地盤(下肢)を固め、それから強い柱(体幹)を創り上げるというものであり、地盤固めにまず1年は要するであろうと考えていた。 建物を建設する時を想像して頂けると分かりやすいと思われるが、どんなに強い柱を擁しても地盤が安定していなければ、いとも簡単に建物は崩れてしまう。 最近では、「体幹トレーニング」ブームといっても過言ではない程、体幹トレーニングの重要性が唱えられ、中には体幹が人間の地盤であるとでもいわんばかりのものが多いが、私の考え方からすれば地盤は下肢であり、体幹は柱なのである。 もちろん、体幹をどのように捕らえるかによってこの考え方は変わってくるが、一般的な体幹トレーニングとして普及しているのは腹筋群や腰背筋群のトレーニングであり、このようなトレーニングは私の考え方からすれば「柱」創りなのである。 そのような意味でまずはしっかりと地盤固めをすべく、選手達には下肢のトレーニングに取り組んでもらったのであるが、そろそろ柱創りへと移行すべき時期が訪れたようだ。 これは私の予想よりも僅かに早い・・・ それだけ選手個々のポテンシャル(潜在能力)が高かったということか・・・ いずれにしても大事な試合前のこの時期に新しいトレーニングを付加することはランニングパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性が高いことから柱創りは来年のテーマということになるだろうが・・・ ただ、特に中距離競技の特性を考えると、この選手に関しては、もう少し早めに柱創りに移行してもよかったのかもしれないが、あくまでも来夏の世界陸上に照準に合わせるならば、まだ焦ることはない。 いずれにしても、今回の出張は私にとって実り多きものになったといっても過言ではない。 >>>>>本日のステイタス カラダ:■■■□□(60%) アタマ:■■■□□(60%) ココロ:■■■□□(60%) >>>>>本日の一言 特にね、まあ今さら・・・ スポーツブログに参加中!・・・よろしければ→ ●好評!?連載中「コーチングダイアリー」をまとめ読み! 【コーチングダイアリー@メールマガジン】 ●きっとあなたに最適なダイエット方法が見つかる!? 【リアル☆ダイエット@メルマガ】 >>>>>LINE UP □■パーソナルトレーニング □■ストレングス&コンディショニング □■TOTAL-Conditioning Lab.ニュース □■総合スポーツ情報サイト「athlete-web.com」 □■パーソナルトレーナーNOGUCHI'S Eye □■生活体力向上塾 □■リアル☆ダイエット □■エリア・トライアスロン □■エンデュランススポーツクラブClub-e □■スポーツリーダーズネット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.26 11:22:19
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