羽毛の産地表示を過信しないこと。

数年前、当時の大阪西川がハンガリーキングダウンという羽毛布団を新発売しました。私も最初に手にした時、見栄えもよくハンガリーグース羽毛の中でセレクトした上質品と勘違いしてしまいました。

しかし、直ぐに商品の品質表示の何処にもグースの表示がない事に気付き、担当者に『ひょっとして、ダック羽毛？』と、質問したところ、『えっ、そこまで気付きませんでした。確認します。』と、はぐらかして帰りました。判っていて逃げたのは一目瞭然。

裏話
このハンガリーキングダウン羽毛布団新発売当時、大阪西川も強気の販売していましたが、二～三年で値崩れを起こし、今は殆ど見かけません。

ここで言いたい事は、西川が暴利を得ようとしているのでなく、適正利益を得るために付加価値を高めようとしても、正直すぎてうまくいかなかっただけの事です。

これに反して、高くて二万円程度のものを二十万円で平気で売りつける悪徳寝具販売業者の、なんと多い事か。

他にも、ロマンス小杉のフランスロイヤル・スノーダウンという羽毛布団を現在でも販売しています。悪いものではありませんが、勿論『グース羽毛』ではありません。

ロマンス小杉のフランスロイヤル・スノーダウン羽毛布団

どんなに凄い名前が付いていても、名が体を表さないのが羽毛布団です。女性でも、美しい美子さんもいらっしゃるけど、そうでない美子さんもいらっしゃいます。（思い当たる方、御免なさい。）

《教訓》羽毛布団選びでは、名前に幻惑されない事。（羽毛産地を過度に評価しない事。）

《続く》
参考資料