GeForce GTX 650 TiのCUDAフィルタも試してみる・・・
以前GeForce GT 640のレビューを書きましたが、GT 640では残念ながらTMPGEnc VMW5のフィルタリングにCUDAが役に立ってくれませんでした。それでは、CUDA Coreが2倍のGTX 650Tiならどうなんだということで、650Tiを入手したので一応レポートしておきたいと思います。実は650Tiは10月中旬にを入手して、データもすぐに取ってたんですけど、ブログに書く機会を逃していたというか。購入したのは、Palit製のメモリ1GB標準クロックタイプ。購入価格12,980円。一番安かったというのもありますけど、ショートタイプってことで。GTX 470のときに書きましたが、PCケースの制約のため、長いカードは使えません。このカードならさすがに超ヨユーです。ただ、DisplayPortがないのがちょっと残念仕様です。Mini HDMIやRGB15ピンよりも(Mini) DisplayPortにして欲しいところ。3出力だったら、DVI-I+DP+HDMIが一番うれしいかなぁ・・・では今回の確認内容ですが、以下のテストに絞ります。CUDAのフィルタだけです。TMPGEnc VMW5で以下のフィルタ付きトランスコード入力:1440x1080i,59.94fps,180秒,MPEG2 TS出力:1280x720p,29.97fps,H.264 mp4フィルタ:デインタレース、リサイズ、ノイズ除去、色調補正CPU:Core i7 2600Kエンコーダ:Intel Media SDK Hardware (QSV)面倒なのでその他詳細略です。前回と全く同じ設定です。簡単に前回の結果のおさらいを。上記の設定で、フィルタ処理をCPUのみとGTX 470のCUDA使用で実行した場合、所要時間はそれぞれGTX 470 CUDA使用:152秒 CUDA使用率=97.6%CPUのみ:240秒という結果でした。ちなみに、負荷中のシステムの消費電力はCPUのみは未測定(たぶん100Wくらい)、CUDA使用の場合は239Wでした。では、GTX 650 Tiの結果ですが、GTX 650 Ti CUDA使用:173秒 CUDA使用率=41.9% 消費電力:142Wとなりました。なお、TMPGEncもGeForceドライバも以前とバージョンが変わっています。再測定は面倒なのでしませんが、まあ、あまり変わっていないでしょう。。。TMPGEncについては、前回の準備時間に20秒もかかっていたのが改善してすぐに終わるようになったので、この時間を差し引くと・・・CPUのみ:220秒GTX 650 Ti CUDA使用:173秒 (1.27x)GTX 470 CUDA使用:132秒 (1.67x)となります。ともあれ、Sandy環境でもCUDAによるフィルタリングが有効で、しかも再生時間を下回る速度でエンコード出来るようになったのは大きいと思います。しかも処理中の消費電力はGTX 470より100W近く低いという(Fermiの初代が酷すぎるという話もありますが)。なお、アイドル時の消費電力はGT 640でもGTX 650 Tiでもほぼ同じでした。さすがKeplerです。ゲーム系もそこそこ行けますし、結構コストパフォーマンスも消費電力パフォーマンスもいいGPUですね。これでシングルスロットだったら文句なしなんですけど。作れそうですけどね。どこも作らないところ見るとシングルスロットモデルって売れないんでしょうか???あー、でもこうなるともう少し上に欲が出てしまうわけで・・・。やっぱ660 Tiでしょうかね。650 Tiと660の差が約6千円、660と660 Tiが約5千円、660 Tiと670が約5千円・・・とうまい具合にラインナップされてます。660 TiもZOTACのカードはショート仕様ですし。スピード的には、そのあたりでGTX 470といい勝負くらいでしょうか。ゲームのベンチマーク等はGTX 470は超えそうですが。ちょっと12月以降お金使いすぎで、1月2月のカードの支払いがヤバイのでそろそろ控えておかないと。ってことで660 Tiのレビューは期待しないでください。→GTX 660Tiのレビュー追加しました。(2013年8月)>>>>> 楽天でGeForce GTX 650 Tiを探す <<<<<>>>>> 楽天でGeForce GTX 660を探す <<<<<