UltrabookやWindowsタブレットをプロジェクターや外部ディスプレイにどうやってつなぐか
最近はすっかりWindowsタブレットにご執心な私です。さて、PC市場の苦戦が伝えられているところですが、その中でなんとか善戦しているのがUltrabookでしょう。また、まだイマイチ盛り上がっていないのですが、個人的にはWindowsタブレットはかなりいけてると思うのです。そんなUltrabookやWindowsタブレットですが、ビジネスでのモバイル用途を考えると、外部映像出力、とくにプロジェクターにつなぐことは外せないのではないかと思います。Ultrabookやタブレットでは、映像出力は多くがHDMI(Mini、Micro等含む)、一部Display Portに対応しているものがあるくらいでしょう。然るに、企業の会議室などに備え付けられているプロジェクターは未だアナログRGB専用のものが多いわけで、ビジネスモバイラーにとって結構重要な問題になっているかと思います。ちなみに私はビジネスではほとんど使いません。会社のPCの持ち出しルールが非常にシビアなので。さて、外部映像出力の第一選択としては、やはり標準搭載のディスプレイ出力になるかと思います。私のタブレットだとDELLのLatitude 10がMini HDMI、ASUSのVivoTab RTがmicro HDMI端子を搭載しています。というわけで、こんな変換アダプター類があったりします。上からLatitude 10の純正Mini HDMI→DVI-Dアダプター、同Mini HDMI→HDMIアダプター、micro HDMI→HDMIアダプター(Amazonで購入時598円)、最下段右がDVI→HDMIアダプターです。最下段左のDVI-I→RGBのアダプタはここでは関係ありません。ディスプレイがHDMIかDVIに対応していれば、これらのアダプター(とディスプレイ用のケーブル)があればいいでしょう。しかし、上に書いたように多くの企業のプロジェクターはまだRGB専用が多いので、RGB出力が必要です。そこで考えられる方法の一つが、HDMIからRGB(VGA)に変換する方法。これはデジタルからアナログへの変換なので変換回路が必要です。様々な製品が発売されていて、安いものは2千円未満からありますが、私は3つほど入手しました。上からHDMI to VGA adapter(Amazonで購入時1,680円)、Acer Aspire S3シリーズ用 VGA変換ケーブル NP.OTH11.002、LINDY Mini HDMI(TypeC) - VGA 変換アダプタです。下2つは購入価格3千円くらいです。この手のアダプタは結構相性があって、選べる解像度が違ったりノイズが乗りやすかったりします。Acer S3用のが評判がいいですが、対応解像度が少ない分安定性が高いような気もします。ただ、ノイズ等は少なく感じます。ほかの2つは似たようなもので、結構ノイズが乗りやすいので気を遣う必要があります。もっとも、XGA(1024x768ドット)ならどれを使ってもあまり問題ありませんでした。LINDYのはMini HDMI→RGBの変換なのでLatitude 10のようにMini HDMI搭載機で変換アダプタを減らせられるのが利点です。ちなみに、この手のアダプタは接続する順番で対応解像度の認識が変わったりするので、先にディスプレイ側につないでからPC側につなぐのがおすすめです。タブレットでタッチ操作する場合、外部出力と本体画面に同じものを表示せざるを得ないことが多いと思いますが、タブレット側は1366x768ドットが一般的なので、画面を複製すると上手く表示されないケースがあります。Acer S3用はこうした場合に強制的にXGA表示になったりして、比較的安定して利用しやすいです。より確実性を求める場合、ラトックのREX-HDMI2VGAの評価が高いようです。ただ、サイズが大きいしUSB給電も必要ですし、お値段も安いショップでも8,500円くらいはするようなので微妙です。そして、もう一つの選択肢が、USBディスプレイアダプターでしょう。「サインはVGA」が登場した2004年頃は選択肢がほとんどなかったのですが、今では様々な製品がリリースされています。私が持っているのは、USBハブ機能を搭載したロジテックのLDE-FX015UHAです。写真ではデカデカと「DisplayLink」のロゴが踊っているわけですが、現在USBのディスプレイアダプターとして販売されている製品はほぼ確実にDisplayLink社のチップを採用しています。もちろん新しいもののほうが性能が良くて、最近はUSB3.0接続のものも出ていますが、まあ私のでもFull HDまでサポートしていますし、この手の製品にそれほど性能は求めないと思います。バッファローやアイ・オー・データからも製品が出ていますので、好きなものを購入するといいでしょう。私のはUSBハブ機能を持っているのでサイズが大きいですが、一般的な製品ではもっと小さくて、HDMI→VGA変換アダプターと同じようなケーブル一体の製品もあります。ちなみに、DisplayLink社のチップを採用した製品は、少し前まではドライバーがWindows 8+Atom Z2760(Clover Trail)に対応していなかったため、Latitude 10などのClover Trailタブで使えなかったのですが、4月初旬にリリースされたドライバー(7.2 M0)からClover Trailをサポートしていますので(ダウンロードはこちらから)、Latitude 10でも問題なく使えるようになりました。Windowsタブレットは最もサポートが期待されるデバイスだと思うので、対応して本当によかったです。また、Mac OS Xもサポートされていて、MacBook Airなんかにも使えるので、1つ持っておくと便利かなと思います。ただしWindows RTでは使えません。私のLDE-FX015UHAはUSBハブ機能が付いていて便利なのですが、外部ディスプレイをつなぐとバスパワーがいっぱいいっぱいなので、セルフパワーの機器やマウスのドングルとか消費電力の小さいものしか使えません。マニュアルでは「使用しません」と書いてある電源端子に5V 2AのACアダプタをつないだらバスパワーのHDDをつないでも利用できましたが。。。あと、映像出力がDVI-Iなので、RGBやHDMIに接続するには、1枚目の写真の下段にあるような変換コネクタを使用します。>>>>> REX-HDMI2VGAを楽天で探す <<<<<>>>>> LDE-FX015UHAを楽天で探す <<<<<