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《櫻井ジャーナル》

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天下兼相愛則治、交相惡則亂(墨子、巻之四)
順天意者、義政也。反天意者、力政也。(墨子、巻之七)
天下有義則治、無義則亂。(墨子、巻之七)

天下は人々が相愛すれば治まり、互いに憎しみあえば乱れる
天意に従う者は義に従って正す。天意に背く者は強制する
天下に義があれば治まり、義がなければ乱れる

#1
『テロ帝国アメリカは21世紀に耐えられない』三一書房、2005年

OPC

三一書房創立60周年記念出版。アメリカの権力者が行なってきた戦後の秘密破壊工作(テロ活動)の実態を具体的に検証する。「読書人」「共同通信」など各誌賞賛。自分のいる足場に深淵がひらくような衝撃にみちる一冊。付録としてキューバ侵攻作戦の「機密文書」収録、秘密破壊工作に関する全事項と関係者をインデックス化。人物ダイヤグラムも多数。

#2 『アメリカ帝国はイランで墓穴を掘る』洋泉社、2007年

イランの問題はイスラエルの問題と表裏一体の関係にある。イラン攻撃を狙うアメリカの新保守/神保守(親イスラエル派)は勢いを失ったが、消え去ったわけではない。イスラエルに軍事強硬派政権が存在し、プーチンにロシアから追い出されたエリツィン時代の「富豪」もロンドンとイスラエルを基盤に暗躍する。

2021.07.28
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 イラクのムスタファ・アル・カディミ首相がホワイトハウスでアメリカのジョー・バイデン大統領と会談、アメリカの戦闘任務は2021年末に終えることで合意したというが、アメリカは2017年からイラクで戦闘作戦を実施せず、戦闘部隊は存在しないことになっている。何も変化しないことで合意したのだろうか?

 しかし、アメリカ軍がイラクにいないわけではない。​顧問や教官として特殊部隊が駐留、「対テロ部隊」に同行しているとされている​。こうした部隊はこれからも残るのだろう。今年に入り、NATO軍がイラク駐留部隊の規模を500名から4000名へ増やしたと伝えられたが、軍事会社の傭兵が増強されることも考えられる。

 今年2月、イラクのクルド支配地域からシリア北東部のハサカ周辺へ軍事物資や装甲車両を運び込む光景を撮影した映像がインターネット上で公開された。

 イラクのクルドは1960年代後半からイスラエルの情報機関の影響下にあることが知られている。クルドを率いていたムスタファ・バルザニはイスラエルの情報機関モサドのオフィサーだったと言われ、その息子であるマスード・バルザニも同じだと見られている。アメリカはイラク北部にクルドの国を建設しようと目論んだこともあるが、クルド内部の反バルザニ派がこの計画に反対して挫折してしまった。

 イスラエルとアメリカが緊密な関係にあることは言うまでもないが、この両国は2020年1月3日、イスラム革命防衛隊の特殊部隊とも言われているコッズ軍を指揮してきたガーセム・ソレイマーニーをイラクのバグダッド国際空港で暗殺した。

 その当時、サウジアラビアとイランは関係修復を目指して交渉中。イラン側のメッセンジャーがソレイマーニーだった。イラクの首相を務めていたアディル・アブドゥル-マフディによると、緊張緩和に関するサウジアラビアからのメッセージに対するイランの返書を彼は携えていた。当然、それを知っての暗殺だったはずだ。この暗殺でイラクの反アメリカ感情がさらに高まった。

 イラクの現体制は2003年3月にアメリカ主導軍の先制攻撃でサダム・フセイン(スンニ派)が排除されて出来上がったのだが、この攻撃を計画したネオンコンはフセイン排除後に親イスラエル派の体制を樹立する予定だった。ところがこの計画は失敗、親イラン派(シーア派)の体制が出来上がったのである。

 そこでジョージ・W・ブッシュ政権は方針を変更、フセインの残党を含むスンニ派の戦闘集団を編成、手先として使い始めた。こうした動きは調査ジャーナリストの​シーモア・ハーシュが2007年3月にニューヨーカー誌で書いている​。その記事によると、ブッシュ政権はイスラエルやサウジアラビアと手を組み、シリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラを叩き潰そうと考えたという。

 スンニ派の戦闘集団とは「アル・カイダ」系だが、この「アル・カイダ」は、イギリスの外務大臣を1997年5月から2001年6月まで務めた​ロビン・クックが2005年7月に明かした​ように、CIAの訓練を受けた「ムジャヒディン」の登録リスト。アラビア語でアル・カイダはベースを意味、データベースの訳語としても使われる。2014年にはダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国などとも表記)が生み出される。

 2015年9月、バラク・オバマ政権がアメリカ軍、あるいはNATO軍を投入しようとした直前、ロシア政府はシリア政府の要請で軍事介入、ジハード傭兵を敗走させた。

 ダーイッシュが出現して間もない2014年3月、イラクの首相だったヌーリ・アル・マリキはサウジアラビアやカタールがイラクの反政府勢力へ資金を提供していると批判、ロシアへ接近する姿勢を見せた。

 当然、こうした言動はアメリカを刺激することになり、その翌月に行われた議会選挙では彼が党首を務める法治国家連合が第1党になったにもかかわらず、マリキは首相に指名されなかった。首相に選ばれたのはハイデル・アル・アバディだ。

 ところが、このアバディもロシアを頼ろうとする。シリアでの戦闘でロシア軍の戦闘能力が高いうえ、アメリカ主導軍と違って本当にダーイッシュを攻撃するのを見たからだろう。バラク・オバマ政権は10月20日にジョセフ・ダンフォード米統合参謀本部議長をイラクへ送り込み、ロシアへ支援要請をするなと恫喝したと言われている。

 その後、アメリカとイラクとの関係は基本的に変化していない。イラクはアメリカを嫌い、アメリカはイラクを恫喝するという構図だ。その恫喝の効果が薄らいできた印象は拭えないが、戦略上、アメリカはイラクを手放すわけにいかない。オバマ大統領が行ったように、ジハード傭兵を投入してくるかもしれない。







最終更新日  2021.07.28 01:53:13



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