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《櫻井ジャーナル》

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2015.09.03
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 ロシアがシリアへ6機のミグ-31要撃戦闘機を引き渡したとする情報が8月に流れたが、ロシア政府は否定した。最初に流れた話の情報源はシリアで、8月31日に伝えたイスラエルのYnetはアメリカの外交筋だとしていた。

 シリアは戦略的に重要な位置にあり、IS(イラクとレバントのイスラム首長国。ISIS、ダーイシュなどとも表記)やアル・カイダ系武装集団がウクライナなどロシア周辺へ移動する可能性があることから、ロシアがシリア政府を軍事的に支援しても不思議ではない状況だということも話が広がる一因。ミグ31の場合、2007年に契約は成立している。それをロシア側がこれまで履行していなかった。ロシア政府の主張が正しいとするならば、その理由はロシア国民の反対、アフガニスタン戦争の記憶だろうと言われている。

 もっとも、ISを壊滅させることは難しくない。兵站ラインを断ちきれば良いだけのことだ。その兵站ラインの中心はトルコからのもの。トルコとシリアの国境地帯はトルコが管理、トラックが大量の物資を運び込める理由はトルコ政府が容認しているから。それどころか、物資の輸送を守っている。

 ISはイラクで盗掘した石油で資金を調達しているとも言われているが、その石油を扱っているのは大統領の息子であるビラル・エルドアンだとされている。ウィリアム・イングダールによると、ビラルの所有する海運会社、BMZ社がレバノンのベイルートやトルコ南部のジェイハンにある秘密の埠頭から日本へ向かうタンカーで運んでいるという。エルドアン大統領の娘であるスメイー・エルドアンはISの負傷兵を治療している秘密の病院を運営しているとされている。現在、トルコからシリアへつながる兵站ラインを最も脅かしているのはクルドの武装勢力のようだ。





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最終更新日  2015.09.03 05:34:18



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