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アル・カイダ系武装集団やそこから派生したダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)の移動が目につく。アメリカの特殊部隊がクルド軍とラッカへ入ったと伝えられているが、そのアメリカ軍とクルド軍を中心とする攻撃では化学兵器と見なされている白リン弾が使われ、ラッカの少なからぬ市民が殺されたと国連が非難している。
ラッカで殺された市民は300名以上だというが、そこにいたダーイッシュの戦闘員はアメリカ主導軍から攻撃を受けることなくデリゾールへ向かったと伝えられている。デリゾールはシリア政府軍が押さえているものの、飛び地のような状態。そこを制圧するのがダーイッシュの役割なのだろう。 去年の10月、モスルからダーイッシュが追い出される際もアメリカやサウジアラビアはムジャヒディンを攻撃していない。シリアのデリゾールやパルミラへ9000人程度の戦闘員を安全に移動させることで両国はダーイッシュと合意していたという。こうしたアメリカ主導軍の姿勢にイラク政府軍側は不満を抱いたようだ。 ラッカの場合、シリア政府軍が到達するのは時間の問題。そこでアメリカ軍が占領したと見られている。当然、アメリカ軍は居座るつもりだろう。シリアの北部をクルドに制圧させ、それをイラク北部に作られているクルドの支配地と合体させてクルドの独立国を作り、それを操ろうと考えている可能性が高い。 イラク北部を支配しているKRG(クルディスタン地域政府)はイラクからの独立を目指し、住民投票を実施する意向を示しているが、そうした動きに合わせ、サウジアラビアはヨルダンやアラブ首長国連邦と一緒に、独立を支援する代償としてクルディスタンに自分たちの軍事基地を作らせるように求めている。クルドの国を自分たちの傀儡国家にしようというのだろう。 アメリカ主導軍が攻撃しないダーイッシュの戦闘員をロシア軍は空爆してきた。先月28日にも空爆しているが、その際にダーイッシュを率いているとされるアブ・バクル・アル・バグダディが約30名の幹部と殺害された可能性があるとロシア国防省は発表している。バグダディは現場の責任者にすぎないが、それだけダーイッシュが追い詰められているとは言えそうだ。 6月に入り、アメリカ軍はダーイッシュの戦闘員50名以上をアフガニスタンの東部へ運んだという情報が流れる中、アメリカ軍は約4000名の兵士をアフガニスタンへ増派するという。アメリカ離れが進むアフガニスタンを押さえ込むつもりかもしれないが、その前には泥沼が広がっている。 東京琉球館で本日(6月17日)18時から東京琉球館で現在のアメリカを創り出したCOGプロジェクトについて話します。予約制とのことですので、興味のある方はあらかじめ下記まで連絡してください。 東京琉球館 住所:東京都豊島区駒込2-17-8 電話:03-5974-1333 http://dotouch.cocolog-nifty.com/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.06.17 05:01:37
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