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《櫻井ジャーナル》

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2022.03.11
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 ロイターによると、​ロシア軍がウクライナへの軍事作戦を始めた直後にWHO(世界保健機関)はウクライナの保健省に対し、危険性の高い病原体を破壊するように強く勧めた​という。その病原体が環境中に漏れ出ることを恐れたからだというが、ウクライナの研究施設にそうした病原体が存在していることをWHOは知っていた。何をしているかも知っていた可能性がある。

 ロシア軍の核生物化学防護部隊を率いているイゴール・キリロフ中将は3月7日、ウクライナの研究施設で回収した文書から同国にはアメリカのDTRA(国防脅威削減局)にコントロールされた研究施設が30カ所あるとしている。

 ロシア国防省によると、ウクライナの研究施設で鳥、コウモリ、爬虫類の病原体を扱う予定があり、ロシアやウクライナを含む地域を移動する鳥を利用して病原体を広める研究もしていたという。またロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ウクライナの研究施設に保管されていたサンプルが証拠隠滅のために破壊されていると繰り返している。

 西側で「ファクト・チェック」なるものをしている人びとはロシア側の主張を「偽情報」だと主張してきたが、​3月8日には上院外交委員会でビクトリア・ヌランド国務次官はそうした研究施設が存在することを否定しなかった​。その上で、生物化学兵器をロシア軍が押収して使うかもしれないとしている。

 ロシア政府は以前からアメリカがロシアの国境周辺に生物化学兵器の研究開発施設を建設していると批判していたが、それが事実だと確認されたと言える。その研究開発にWHOも関係していた疑いが出てきた。






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最終更新日  2022.03.11 21:00:04



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