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ウクライナ内務省の親衛隊で中心的な役割を果たしてきたアゾフ大隊(アゾフ特殊作戦分遣隊)はマリウポリを拠点にしてきた。そのマリウポリをロシア軍とトンバス(ドネツクとルガンスク)軍が制圧しようとしている。 ロシアのウラジミル・プーチン大統領は2月21日にドンバスの独立を承認、2月24日にロシア軍は巡航ミサイル「カリブル」などで攻撃を始めたが、その直後、ロシア軍はウクライナ側の重要な文書を回収している。そのひとつがドンバスへの攻撃計画。 その文書によると、親衛隊のニコライ・バラン上級大将が1月22日に攻撃を命令する文書へ署名、ドンバスを攻撃する準備が始まった。2月中に準備を終え、3月に作戦を実行することになっていたという。この作戦はゼレンスキーが1月18日に出した指示に従って立てられたと言われている。その5日前、アメリカのジェイク・サリバン国家安全保障補佐官はロシア軍がウクライナへ軍事侵攻する可能性が高いと発言している。 ウクライナの政治家、オレグ・ツァロフは2月19日、ウォロディミル・ゼレンスキー政権が近い将来、ドンバスで軍事作戦を始めると警鐘を鳴らしていた。OSCE(欧州安全保障協力機構)によると、2月17日頃からウクライナ側からドンバスへの攻撃が始まり、18日、19日とエスカレートさせている。 ツァロフによると、ロシアとの国境近くを制圧してウクライナの現体制に従わない住民を「浄化」、同時にSBU(治安機関)は各地のナチと共同で「親ロシア分子」を殺し始めることになっていた。すでに準備は整い、西側の承認も得ているとしている。 この情報が正しいなら、3月に入るとウクライナの軍や親衛隊はドンバスを攻撃しているが、そこの住民の多くはクーデター体制が敵視するロシア語系の人びとだ。戦闘の開始と同時にロシア語系住民の虐殺が始まった可能性が高いが、その時点でロシア軍が反撃に出たなら、ゼレンスキー政権だけでなく、西側の有力メディアも殺戮の責任をロシア軍に押し付けていただろう。 今でもゼレンスキー政権、ジョー・バイデン政権、そして西側の有力メディアはロシア軍がジェノサイドを行っていると宣伝しているが、脱出できた住民はいて、実態を証言している。住民がアゾフ大隊に殺されている事実のほか、マリウポリ空港の地下にはSBUの「図書館」と呼ばれる秘密刑務所があり、拷問も行われていたことも発覚した。 そうした中、ロシア海軍のミサイル巡洋艦モスクワで爆発があり、沈没した。アメリカ国防総省の広報官を務めるジョン・キルビーは爆発の原因について、ミサイル、魚雷、あるいは内部で起こった何かだとしている。つまり原因は不明だと言っている。 ウクライナ側は2機の対艦ミサイル「ネプチューン」が命中したとしている。このミサイルは亜音速で、モスクワを撃沈するほど爆発力は大きくない。モスクワの防空システムなら容易に撃墜できるとも言われている。つまり、ネプチューンが撃沈させた可能性は小さい。 そこで注目されているのが2機の電子偵察機。アメリカのP-8AとイギリスのRC-135が近くを飛行したとされている。そのほか無人機のRQ-4も飛行していたという。また炎上するモスクワの写真から魚雷による攻撃を受けたのではないかと推測する人もいる。ミサイルならアメリカ軍もすぐにわかったはずだ。 実際、キルビーも可能性のひとつとして魚雷を上げていたのだが、もし魚雷だとすると、潜水艦から発射されたのではないかという疑いが出てくる。ウクライナ軍が攻撃したのではないということでもある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.20 02:42:34
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