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ウクライナ軍が6月4日に始めた「反転攻勢」は5日の段階で失敗に終わった。その直後の6日、ノヴァ・カホウカ・ダムが爆破されて洪水が引き起こされたようだ。ノードストリーム(NS1)とノードストリーム2(NS2)が爆破された時と同じようにウォロディミル・ゼレンスキーはロシアが実行したと宣伝しているが、被害を受けるのはロシア側だ。ウクライナ側が事前にドニエプル川上流のダムを満水にしていたことから被害は大きくなったという。 昨年11月、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣はヘルソンからの撤退を部隊に命じた。セルゲイ・スロビキン司令官からの報告に基づくのだが、その理由はアメリカ/NATOの命令で動いているウクライナ軍がカホフカ・ダムに対する砲撃を続け、破壊を目論んでいる可能性があると判断されていたからだ。ウクライナ軍がダムの破壊を目論んでいるとする情報は西側のメディアも伝えていた。 ダムが破壊されると下流のヘルソンも洪水に襲われて少なからぬ犠牲者が出ることが予想され、ドニエプル川西岸にいたロシア軍への補給が厳しくなる。そこで11万5000人以上の住民を避難させた上で部隊も撤退させたわけだ。この撤退をみてウクライナ軍はダムの破壊を中止したのかもしれない。 ダムの破壊でロシア側の地域に対する水の供給に問題が生じるほか、水力発電による電力の供給量が落ちる。ロシア軍がドニエプル川西岸に作った地雷原がダメージを受け、クリミアの防衛力が落ちる可能性があるとも指摘されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.06.07 21:20:42
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