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カテゴリ:fine arts
生きることは変わること。
細胞や知識の更新、時代、環境との出会い また想像力によって、日々私たちは変わっていきます。 この展覧会は「変身-変容」をテーマに 人間とそうでないものとの境界を探るものです。 (中沢新一・長谷川祐子 共同企画) 11月のPrimitive Talk w/ Apichatpong Weerasethakul を経て やっと実際に 東京アートミーティング トランスフォーメーション展へ! 行くまでは やはりアピチャッポン・ウィーラセタクンの作品や 以前実演を見ていたマーカス・コーツ/Marcus Coatesに期待していた。 鳥と話す、マーカスの作品はインタラクティブで素敵だった。 行ってみたら...とても見応えがあった。 最も刺激的な作品は マシュー・バーニー/Matthew Barneyの「クレマスター3」。 The Cremaster Cycle #3(2002年)。 アートの境界がどんどん曖昧になり アートの概念が拡がって来ていると肯定的に見ているここ10年、21世紀だけれど... 映画を見続けている者としては... 映画巨編とも言えるマシューの作品に圧倒された。 3時間ほどの長編で アート観賞にこれほど時間をかけるのもなかなかない経験。 クレマスター筋をテーマに アイルランドとスコットランドの巨人神話に始まり、終わる円環構造。 クライスラービルやグッゲンハイム美術館(フランク・ロイド・ライト設計)も舞台に。 閑話休題。安藤忠雄設計の表参道ヒルズを見て仁寺洞のサムジギルやグッゲンハイム美術館を思い出していたことも... フリーメイソンが登場したり 英国的な舞台(競馬やパブ、パンク/PUNK音楽)の映像作品のなかにさらに マシューが作ったインスタレーションや彫刻、ドローイング、そしてパフォーマンスなどが鏤められ 作品の中に作品、 アートの中にアートという 入れ子・マトリョーシカ構造にもなっている。 もちろん アートを見る時は いつも通り キャプションは視界に入れず先入観を排し 第一印象でFirst Impressionで作品を見ているけれど... (茶器を見る時は特に)。 最近とみに 映画やアート デジタル メディア・アートの境界が模糊とし ビビンパ(まぜごはん)のようにミックスされMixtureになっているアートの 背後も見て眺めている。 拡大する銀河系や宇宙の端まで目を届かせるように... インスタレーション、とメディア・アートでも書いていたけれど... 最新のIT技術 テクノロジーの発展と 映画やアートのコラボや融合、 表現方法・製作手法の変化等 アートのしっぽが 彗星の尾のように長くながーく伸びている 彼方まで眺め見るようにしている。 マシュー・バーニーの作品には 義足のアスリートエミー・マランス/Aimee Mullinsと ガラスのように透明な義足も登場し 異形 や身体性についても考えた。 パートナーがビョーク/Bjorkだったとは... スプツニ子!/SPUTNIKOの作品3点もそれぞれ興味深かった。 ビジュアルだけでなく 音楽も良い。 短調に聴こえるけれど とてもPopな楽曲はCatchyで耳にのこる。 鳥好きなので、 カラスの言葉、カラス言語でコミュニケーションする作品カラスボット☆ジェニーの 続きが知りたくなった。 寿司ボーグ☆ユカリはGenderについて考えさせられ...。 例えば映画『Bedevilled/ビー・デビル』のアート版とも見える。 スプツニ子!個展。Tweet Me Love! 韓国のイ・ブル/Lee Bulの作品の 異形でありながらのなめらかさ、透明感、飛翔性にも魅かれた。 シャジア・シカンダー/Shahzia Sikanderの 寓話的な作品も 普遍性があって東西を感じさせないおもしろさ。 ヤン・ファーブル/Jan Fabreは 体の一部が獣化した彫刻が両側にずらりと並ぶ一部屋、異空間にあった。 ロシアのAES+Fの作品はゲームの世界っぽい。 RPG(ゲーム)が古典的、神話的、物語的でもあるのだけれど... ネオテニー/Neotenyで見ていた小谷元彦。 ネオテニーは幼形成熟という意味なので... Transformationに通じるな... そのネオテニーでなでていた六本足のオオカミ。 鴻池朋子の高貴な異形はトランスフォーメーション展には入っていなかった。ふさわしい気もしたけれど。 翌年、釜山ビエンナーレでも鴻池朋子。 高木正勝の映像作品「Ymene」はどうやって作っているのかな、 と興味津々。製鉄所の工場見学も思い出した。 to be continued...!? 生者と死者の境界を超えながら タイムマシーンで記憶装置な精霊・ブンミおじさんも トランスフォーメーション。 会場には 南米グランチャコ地域(パラグアイとボリビアの境界地域)に住む遊牧民 Ayore/アヨレオ族の椅子、椅子になるベルト(チェアレス)があったので試してみた♪ 体育座りの両脚を輪になったベルトで固定するというもの。 その自由さが... 「現代は、人の感覚や想像力、身体の中の活動がいろんなところで管理されたり ブロックされたりしてほかの領域に越境できない。 自由が阻害され拘束されている状態といえる。 技術革新が進めば進むほど、 わたしたちはこのブロックの存在というのを意識させられる。 このブロックを乗り越えていくということは、人間の体の在り方、 環境と人間の関係性、経済と人間との関係性を組み換えることです。 今回は、人間の感覚をブロックするものを『変容し壊す』ことを、 アートの場で実践しているアーティストたちを招いています。 トランスフォーメーションとは、言葉をいい換えると、 これからの人間が探っていかなければならない自由は どういう形になるのかということなのです」(中沢新一氏、記者会見時のコメントより)を思い出させる。 不自由さをすり抜け自由に向かう、 トランスフォーメーションする魂たち。 そしてヤノケン再び。 廃車寸前のトヨタ・ハイエースで作ったマンモス・プロジェクト:ロッキング・マンモス/Rocking Mammoth。 最後に... マシュー・バーニーの作品はすばらしいけれど... 未成年観覧不可にしないのかしら、と思っていた。 残酷な場面もあるし、刺激が強すぎるから。 2010年釜山ビエンナーレでは19禁(日本で言う18歳未満観覧禁止)、レイティングをアート作品にも明示し、学生は引き返していたので... to be continued...!? buzz KOREA Click... にほんブログ村 韓国映画 にほんブログ村 映画 にほんブログ村 映画評論・レビュー にほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POP にほんブログ村 Copyright 2003-2025 Dalnara, confuoco. All rights reserved. 本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は 著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。 無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、 表現や 情報、意見、 解釈、考察、解説 ロジックや発想(アイデア)・ 視点(着眼点)、 写真・画像等も コピー・利用・流用・ 盗用することは禁止します。 剽窃厳禁。 悪質なキュレーション Curation 型剽窃、 つまみ食い剽窃もお断り。 複製のみならず、 ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、 リライト、 切り刻んで翻案等も著作権侵害です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 5, 2024 11:59:40 PM
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