また崔承喜と同時代の舞踊家の振付による舞踊公演を観る機会が。
扇の舞のコレオグラファー金白峰氏。
「また」と書いたのは昨年
崔承喜と同じく石井漠に師事していた
蔡瑞月のコレオグラフィーを
観る機会があったから。
第一部
シンポジウム 扇の象徴性と舞踊技法(2016 年度成果報告)
「四つ竹」
韓国「香音」
「蛍火」
「綾蝶」
「扇の舞」
(1954年初演)
花がほどけ散るような扇の動きにうっとり(♡˙︶˙♡)
フォーメーションを変え
ちいさな花大きな花を舞台に咲かせるような動き。
頻繁に変わるフォーメーションやセンターの変化は
K-Popのダンス、コレオグラフィーの原点のようにも見える。
「月光鳥」
「松の緑」
レクチャーには間に合わなかったので
研究の内容、成果は不明だが...
韓国の扇の舞と日本の舞を見比べて
扇の使い方、扱いの差異に自然に気付きもする。
「布花」
(研究から共創へ 日韓共同制作作品 2014年成均館大学校で初演 学外公開は初演)
韓国舞踊と琉球舞踊のコラボレーション。
衣装の丈といい動きといいタイやインドネシアなど東南アジアの舞踊と共通するものも多い琉球と
半島の動きがミックスされ、
カンガンスルレ 강강술래(円舞)の動き
肩踊り 어깨춤も取り入れられ興味深い。
韓国側の衣装は
白い韓服の下に
山吹色のパジ
片身だけだろうか蘇芳色(赤紫)のチマが内側にあり
身を翻すたびに3色のかさね色(襲)にもひきつけられる。
それぞれが手に持つ布は
韓国側が琉球の布、
沖縄側が韓国の布。
布を交換して舞い
最後に互いの布を交差させたり結んだポーズで終わる。
第二部 「韓国舞踊家 金白峰の作品世界」 金白峰舞踊保傳会
「線の流動」
僧舞やサルプリ、扇の舞が混じりあったような...
こげ茶のトップスは6人全員が
異なるデザインをまとっているように見え
(背中の開き具合やストラップが異なる)
またしてもK-Pop、
K-Pop衣装のばらけ感を思い出す。
ステージで十字のフォーメーションを形作る。
カンガンスルレ 강강술래(円舞)に似た動きも。
「巫女の踊り」
飛び続けるところや鈴を鳴らすところなど
あぁムーダン(巫堂)らしさが...と。
(
『お嬢さん』の鈴の聖性)
扇の使い方は
扇の舞と相違し
花などの描かれた表をあまり観客に見せず
内側に、踊り手の方に向けている
(ゆえに手、手首の動かし方も違ってくるはず)。
神事、祈りとしてのムーダンの動作を舞の中に感じさせる。
「チャンゴの踊り」
これも韓国舞踊の代名詞。
「花冠舞 화관무」
日本の雅楽の舞、舞楽にも伝わった
宮廷舞踊の香りあふれる「花冠舞」がソウル・オリンピックで舞われていたとは...
(約2千名が踊ったそう)
ゆったりしたリズムと長い袖つかいが優雅。
現代の韓国で
伝統的舞踊として舞われている舞踊の多くは
(崔承喜ではなく)
金白峰の視点の下にあるような気もすると実感...
「清明心酔」
散調をベースに。
日韓交流公演ではあるものの
金白峰のコレオグラフィー、作品世界をじっくり見ることが出来
貴重な体験だった。
「韓国と日本の舞踊にみる"扇と布"」
明治大学大学院情報コミュニケーション研究科フォーラム
to be continued...!?
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