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紺洲堂の文化的生活

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カテゴリ:美術
 近頃、東京近辺も寒いですが、首都圏にお住まいの皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。

 そんな寒空の下、やってまいりましたのが東京都の隣にあります千葉県市川市の市川市東山魁夷記念館です。

魁夷.jpg

 なんでも、東山画伯は戦後すぐからなくなるまでの半世紀を市川市で過ごされたということです。画伯の没後に版画作品を寄贈を受け、しばらくは他所で公開した後、この記念館が竣工し、移ってきたということでした。

 JR総武線 下総中山駅から法華経寺方面に向かって歩きますと、住宅街のような中に入っていきます。と、風力発電のブレードがクルクルと門前で回転している東山魁夷記念館です。

 外観は、写真のようなドイツ風の清潔な白壁(画伯がドイツにいたから、ということで)で、周囲のアパートと完全なミスマッチ。結婚式場かレストランのような雰囲気で、街中にあるとは思えない建物です。


 入ってみると、今回の展示は一階に画伯のドイツ時代を中心とした思い出の品、二階にはコレクションの版画作品が展示されていましたが・・・・。


 あまり期待はしていなかったのですが、寒風の中来る価値があったかといいますと、ちょっと疑問です。

 展示作品のなかには「画伯の勲章」とか「ドイツで買った本」とか・・・。何でも展示すればいいというわけでは無いと思うのですが・・・。

 もし、ドイツに行ったことが画伯の作風、作品に影響を与えたのなら、それを中心に展示すればよいのですし、画伯の生涯を紹介したいのなら、それにフォーカスするべきでしょう。

 しかも、展示パネルの年表が時代順に並んでおらず、60代と20代のパネルが入れ替わって展示されていたり。

 張替えの申請をしている、とのことですが、昨年11月に開館しているはずです。そもそも張替えをすることぐらい簡単でしょうし、はめ込んだ職人さんも、年表の数字を見れば分かりそうなものですが・・・。一が万事、この記念館の体制が集約されているかもしれません。



「第1期通常展は、1階展示室で<留学時代と再訪の旅>をテーマに、第二の故郷ドイツに係わる資料と画伯の身の回りの資料を展示します。 2階展示室では、<欧州紀行と白い馬シリーズ>の中から、ヴィラットの運河(日本画)をはじめ、版画作品を中心に紹介するものです」(記念館HPより)


 テーマの選択、コンセプトは素晴らしいと思います。ですが、画伯の生涯・市川との関わりのなかで、どうしても伝わってこない。限られた展示スペースを総花的に使っているので、入館者には主催者の意図がわかりづらいかもしれません。できれば、もう一部屋を使って「画伯の生涯と市川との関わり」、「今期の通常展に関連した展示」を見た後に「今期の通常展」とするべきではなかったのでしょうか・・・・。


 かといって展示スペースに充てられている空間も狭いので、これ以上は分割できなかったのかもしれません。建物が立派なのに、展示については考え(もしくは予算)が回らなかったのでしょうか。

 2階展示室の展示も、ちょっと貧弱です。ほとんどがリトグラフ。HPに紹介している、記念館のシンボルである「道」や「夏に入る」は公開していませんでした。点数も、少ない。これで入場料500円を払って、わざわざ交通の便の悪いところまでお客さんが来るのか、かなり不安を覚える内容でした。

 いや、地域のコミュニティーセンター的に使う文化施設ならば、それもアリでしょうが、特に多目的室が充実しているようにも見えません。併設施設も貧弱です。

 来たときにはお客さんもそこそこ(!)入っておりましたが、スタッフ、ガードマンなどの維持費を考えると、よくある地方の文化施設失敗例にならないかどうか・・・。





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Last updated  2006.01.22 06:56:39
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