大学生からずっとうちのお客様だった栗城君のブログより・・・・
「今回のエベレストが最後のチャレンジになるかもしれません。
それだけ今回は全てを捧げて登っていこうと思います。
よく
「結果を残せ」
「まだ成功しないのか」
などと言われることがあります。
単に「成功」「登頂」というものを考えれば、
シーズンも登りやすい春を選び、酸素ボンベを背負い、
そして「冒険の共有」という共有(生中継)をしないで、
もっと楽で確実な方法があるでしょう。
しかし、自分が登る本当の相手は「自分」です。
エベレストを登っても自分を登ることができなければ、
僕が山を目指す意味はありません。
そして、その頂が 「共有」と 「妥協なき挑戦」です。
人間には確かに限界があります。
しかし、自分も含めて多く人が、
気がつくと限界を自分自身で作ってしまいます。
それに慣れてしまい、「登頂」「成功」だけを安易に求めるのではなく、
自分の限界、甘え、できない、
不可能という「心の壁」を取り払いたいと思います。
そして、西稜を登り、山頂からインターネットで世界と繋がることが出来た時、
ヒマラヤの青くて深い空が見えた時、
微力ですが見えている人の「心の壁」を無くすことができます。
それが、僕が目指す頂なのです。
最後になりますが、今年はもう一つ大きなチャレンジを行います。
それは未来の子供達のためのプロジェクトです。
今回のチャレンジをドキュメンタリーの映画として記録を残し、
学校での無料上映を行います。
「普通のお兄ちゃんだけど、カッコイイでしょ!」と
輝く日本の大人の姿を子供達に伝えていければと思います。
子供はカッコイイ大人達の姿を見て育ちます。
そのためにはカッコイイ大人、子供と同じように
純粋に目を輝かせる大人の姿が必要です。
それを伝えるためにも「登頂」「成功」 そして、
自分自身の「登頂」をしなくてはなりません。
いつになく大きなプレッシャーもありますが、苦しみに感謝。
さあ、いよいよ秋の陣が始まります。行ってきます。
若いのに本当に素晴らしい栗城くん。
エベレスト登頂で、世界二人目の単独、無酸素セブンサミッターとなりますね
僕から北海道民賞をあげたいです。(笑)
熱意を込めて・・・じゅん先生より