PSVが3連覇達成

April 12, 2007

オランダ・エールディビジの今季最終節、ロナルト・クーマン監督率いるPSVがフィテッセに5-1と大勝し、僅差で3年連続となる優勝を決めた。
キックオフの時点では、首位AZと2位アヤックスに勝ち点72で並んでいたPSV。ただし得失点差においては、最も不利な状況に立たされていたのがPSVだった。しかし、この日はAZが残留プレーオフに回る格下エクセルシオールに2-3と敗北。敵地でビレムIIを2-0と下したアヤックスも得失点差を+49とするに留まったため、ホームでフィテッセに圧勝し、得失点差を+50としたPSVに優勝が転がり込んだ。PSVに計20回目となるタイトルをもたらしたのは、77分にダメ押しの5点目を決めた主将フィリップ・コクーだった。一方、最後の最後で勝ち点2差の3位へと転落したAZは、アヤックスを含む4チームで争うプレーオフに回り、残り1枠のチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指すことになる。
アレックス、ジェファーソン・ファルファン(2点)、イブラヒム・アフェライに続いてネットを揺らした36歳のベテランMFコクーは、今季を最後にPSVから退団する意向を発表している。「最高のかたちで最後の試合を締めくくることができた。私にとっては、これがPSVでプレーする最後の機会だった。退団は少し前に決めていたが、チームを動揺させないために、最終節が終わってから発表しようと思っていた。今シーズンが終了するまでは、クラブの周囲も騒せたくなかった。他のチームでプレーを続けるかどうかはまだ分からないが、少なくともオランダ国内のチームに移籍することはない」
一時は勝ち点11差をつけ、151日間にわたって首位を独走していたPSVだったが、先週末のユトレヒト戦では痛恨のドローを喫し、3位へと後退していた。クーマン監督もここ数週間は厳しい立場に追い込まれていた。しかし最終的には、すべての雑音を封じ込める見事な結果を残してみせた。3連覇を果たしたPSVは、来季のチャンピオンズリーグにもグループリーグから出場することができる。一方、ルイス・ファン・ハール監督率いるAZにとっては、最終節でタイトルを逃すというショッキングな結末になってしまった。しかし、1981年以来となる優勝にあと一歩と迫ったAZ。1965年以降のエールディビジにおいて、アヤックス、PSV、フェイエノールト以外でリーグ制覇を成し遂げている唯一のチームは、3強の牙城を崩しかねない勢いで成長していることを証明した。

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最終更新日 April 30, 2007 10:40:19 PM
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