ボルシア・ドルトムント 3-0 FCシャフタール・ドネツク (2試合合計: 5-2 )
ボルシア・ドルトムントがシャフタール・ドネツクに3-0と快勝し、2試合合計5-2のスコアで15年ぶりとなるチャンピオンズリーグ準々決勝進出を決めた。敵地での第1戦を2-2で終えていたドイツ王者は、リターンマッチを序盤から支配し、フェリペ・サンタナの弾丸ヘディングシュートで先制する。間もなくして、マリオ・ゲッツェが鮮やかなフィニッシュで加点。さらに後半、ヤクブ・ブワシュチコフスキが3点目を奪い、ユルゲン・クロップ監督率いるチームの勝利を締めくくった。シャフタールは勝ち上がりのために得点する必要があったが、序盤からボールを支配したホームチームの前に守勢に立たされる。マルコ・ロイスが右サイドを突破し、この試合最初のチャンスをつくるとスタンドには大きな歓声が上がった。しかし、ロイスのクロスはゴール前に上がっていたロベルト・レバンドフスキを越えてしまう。その後、今度はゲッツェのスルーパスからペナルティーエリア内に抜け出したレバンドフスキだが、シャフタールのGKアンドリー・ピアトフとオレクサンドル・クチェルに二人がかりで止められた。中盤で細かくパスをつなぎながら攻撃を組み立てていたドルトムントは、30分過ぎに攻勢を実らせる。ゲッツェのCKから、サンタナが強烈なヘディングシュートをゴール上隅に突き刺した。その6分後、今度はゲッツェが得点。レバンドフスキの低く抑えたセンタリングに合わせてファーサイドのゴールネットを揺らし、スコアを2-0とした。フェルナンジーニョのクロス性のシュートをドルトムントの守護神ロマン・バイデンフェラーが弾き出した場面を除けば、シャフタールはチャンスをつくれないまま前半を終えた。しかし、逆転に向けてハーフタイムに気持ちを入れ替えると、後半から入ったドグラス・コスタが右サイドで攻撃を牽引。自陣から駆け上がってペナルティーエリア内に侵入したコスタは、そこでスタミナが切れてしまったが、続いてルイス・アドリアーノのパスに抜け出してシュートを放つ。しかし、これはゴールのわずか横へそれてしまった。その直後にはフェルナンジーニョが狙うも、バイデンフェラーが阻止。攻めてもゴールが遠いアウェーチームに対し、ドルトムントがとどめの3点目を奪う。イルカイ・ギュンドアンのシュートをピアトフがキャッチし損なうと、ブワシュチコフスキがこぼれ球を押し込んだ。途中出場のケビン・グロスクロイツにも追加点のチャンスが訪れたが、この場面ではピアトフが好セーブを披露。ドリブルで持ち込んだロイスが放ったシュートも横へそれてしまう。しかし、クロップ監督のチームは無失点のまま勝利を収め、欧州の舞台で再び強さを見せつけた。