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テーマ:田舎暮らし(1335)
カテゴリ:醍醐山の麓
おかあさんの膝には
やさしい陽だまりがある ノイバラ(野茨・バラ科) 縁側でひるねをする猫のように わたしも時折 その陽だまりの中でまぁるくなって うとうと眠りたい ヒメキンセイカ(姫金盞花・キク科) おかあさんの膝には たんぽぽの咲く土手と つくしののびる広い野原がある スイカズラ(忍冬・スイカズラ科) いまでもひとりの女の子が わらべうたを歌いながら かがんで花を摘んでいる マグワ(真桑・クワ科) おかあさんの膝には 老いてうすくなっても 庇護と許容の大きな屋根が用意されている ムラサキカタバミ(紫片喰・カタバミ科) 世界中から爪はじきにされた罪びとでも そこでは迎えいれられて あたたかい涙で洗われる ムシトリナデシコ(虫取撫子・ナデシコ科) いつでも帰ってゆけるふるさと アブラナ(油菜・アブラナ科) 誰もが帰ってゆくふるさと ホトケノザ(仏の座・シソ科) おかあさんの膝(「おかあさんの膝」新川和江) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.06.24 06:00:08
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