まず第一、貯蓄は収入が増えてからは駄目、この前も言った様に遅くとも45歳頃までが勝負。なぜならばバフェットさんの話でよく出て来るようにSP500は過去8年で倍のトレンドラインで推移して来たからだ。日本人の若者は低金利政策にどっぷり漬かってお金が増えるという実感を持っていない、ここが大きな誤りだ。お金はSP500の8%の複利で回せば8年毎に倍、30歳の300万円は40年後の62歳で16倍の4800万円になる。30歳の時の車1台が時間軸を考慮すると大企業の退職金と実は等価なのだ。これが私が若者は高額の車を買うなという理由だ。車を買う金が有ったらNISAを始めて30歳までに300万円貯めた方が年をとってからの自由度は格段に増す。
男は立派な家を建てる、これは家の価格が上昇していた34年前までの古いお話だ。含み損の塊の様な物に大金を投入したら稼ぎは価格の下落に食われ資産は残らない。若い頃は金融資産の構築を優先し、これを阻害しない程度の物を買って住めば良い、これもこの前言ったが金融資産が溜まってからいくらでも買い替えれば良い。ちなみに私は自宅は5戸買って2戸売った。2戸は賃貸で回しているがいずれ売るつもりだ。
公的債務は未来を食っていると言ったが、金融緩和による資産バブルも現象としては未来の先取りだ。本来数年後に訪れる予定の株価が現在に前倒しされている。トレンドラインからの上振れはいずれ値幅か時間軸で調整されるから、精神衛生上下がるのを待った方が良いと言っている。含み損の株価を数年見続けるのは初心者には辛い。私がイエレンは馬鹿と言うのは、時間を先取りしたバブルは若者の資産形成を数年間無駄にするからだ。皆自分が馬鹿の為にどんな実害を被ったか因果に気付かないから、知らぬが仏の様な事に成っている。
30年後までには、円安と金利上昇で日本はまともな予算編成ができなくなるから、自分のボートは用意しておく事だ。