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カテゴリ:高橋 華代子
皆さん、こんにちは!4月7日から今年度の岩手競馬が開幕し、水沢競馬場では昨日から明日までの3日間、アナウンサーサミットが行われています。全国の競馬アナウンサーやキャスターが「地方競馬がんばれ!」を合言葉に集まったんです!!とここまでは書きましたが、おそらく北海道チームの小枝アナや太田アナ、また、金沢・南関東の大川アナがそれぞれの視点でお書きになると思いますので。私は、別角度から。
岩手と言えば、名馬の宝庫としても知られていますよね。東京大賞典や南部杯を制したトーホウエンペラーもその1頭。南関東びいきの私としては、かなりの手強いライバルでしたよ、その当時(苦笑)でも、黒光りしてかっこよくて、絵になるお馬さんだったよなぁ~。 そんなトーホウエンペラーも今では立派なお父さんなんだけど、初年産駒から活躍馬を出しているんですよぉ!!京浜盃に出走して、今度のクラウンカップにも参戦予定のイチモンジという男の子。また、お父さん譲りの青毛の毛色をもつトミノクロカミは桜花賞4着になって、牝馬クラシック戦線を賑わせています。中央ではマセラテイスタという男の子が活躍しているようです。ちなみに、この写真は、桜花賞のトミノクロカミちゃんです↓ 昨日今日とアナウンサーサミットで水沢に行っていたんですけど。検量前で、トーホウエンペラーを手掛けた千葉四美調教師にお会いしたんです。実はまだ一度もお話しをさせて頂いたことはなかったんですが、どうしても、南関東でトーホウエンペラーの子供が活躍していることをお伝えしたくって、思い切ってお声をかけさせて頂きました(わたし、かなりの人見知りなんで。マスコミのくせに・・・苦笑)。 千葉先生も、もちろん南関東のエンペラー産駒の活躍はご存知でしたよぉ!!エンペラーの初年度産駒は、全て牧場で見て歩いたそうです。エンペラーの子供たちはお母さんの毛色を受け継ぐタイプが多かったようで、黒光りタイプは多くはないそうです。だからこそ、クロカミちゃんの当歳時も覚えているそうなんです!!で、「クロカミちゃんは浦和コースよりも大井コースの方が合うそうですよぉ」と言ってみると、「エンペラーと一緒だ。エンペラーも右回りの方が良かったから(苦笑)」と千葉先生。 エンペラーは皆さんもご存知のように、お父さんがブライアンズタイムで良血さん。中央ではなくて地方で走ることになったというのは、やはり弱い部分があったという事実もあるでしょう。デビューが遅かったということも、そういう部分にも繋がっていると思います。とにかく無事に走ることができるようにと、千葉調教師はじめ厩舎スタッフの皆さんは、じっくりじっくり大事に大事に手掛けられて、2年連続NARグランプリ年度代表馬。地方の頂点にまで上り詰めました。一見、血統だけで言えばエリートに見られがちだけど、そうじゃないんですよねぇ。苦労と我慢を積み重ねた馬でもあったんです。そして、これだけの実績を持ちながら、今の時代に生きて、ずっと岩手の馬であり続けたということも、岩手の宝馬の1頭と言っても過言ではないと、私は思います。 「雨に濡れると黒光りして見えるような、またそんなエンペラーの子供で…」と千葉調教師はニッコリ。この短い時間ではあったけど、千葉調教師がエンペラーにどれだけの愛情を注いでいたかということを、垣間見ることができた気がします。「バランスがとても良かった!」とエンペラーのいいところをあげてらっしゃいましたが、またそんなエンペラー譲りの子供で、南関東にも遠征しに来て頂きたいなぁと思います。千葉調教師自身、現在は2頭のエンペラー産駒を手掛けていて、現2歳には1頭スタンバイしているそうです。 エンペラーの近況は、こちらをご覧下さいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月08日 23時49分24秒
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