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カテゴリ:奥村 武
田原さん・・・
競馬に関わる人々全体の印象を著しく悪化させていますよね。 残念で仕方ありません。 関与禁止や停止は当然ですが、お願いだからもう競馬に一切かかわらないでもらいたいものです。 みんなやっていいるんだろ?みたいな風潮になってしまうのでしょうか?? でしたらこれを機に関係者全員の検査をしてでもその風潮を打ち消す努力ををしなくてはなりませんね。 トレセンにそんなものはありませんから! どうぞみなさん信用なさってください!! さて今日もみなさんにお馬さんの病気について知ってもらいましょう。 自分が一競馬ファンだったころ、その二つの病気について中々区別が付きにくいものがありました。 今日はその二つのお話し。 みなさんもきっとわかりにくいと思いますので。 コズミとスクミ。 双子の姉妹ではありません。 自分はこの二つの病気、コズミの延長上にスクミがあると思っていました。 しかし今では自分の経験でまったく異なるものであることが理解できます。 まずはコズミから。 コズミというのは、筋肉痛や筋肉疲労、腱や靭帯の痛みなどが原因で起こる歩様の違和感。 多くは筋肉疲労で硬化した筋肉が肩の動きや後肢の動きのスムーズさを阻害していることが多く感じられます。 人間でもそうですが、激しい運動を行う方々にとって筋肉痛で動きづらいのは病気ではないですよね。 お馬さんも一緒です。 コズミは病気という認識ではないので、筋肉注射やマッサージ、マイクロウェーブや電気針などの治療によるメンテナンスで乗 り越えてもらいます。 もちろん、あまりに酷いようならば休養となってしまいますけど・・・ ではスクミです。 休養明けの激しい運動などの直後に突然歩様を乱してしまうのが一般的な症状。 麻痺性筋色素尿症(まひせいきんしきそにょうしょう)というのが本当の名前。 一般的にスクミと呼ばれています。 スクミはまだまだ謎に包まれた未知の病気なんです。 なぜ起こるのかがほとんど解明されていないそうです。 スクミを起こしたお馬さんの筋肉組織を顕微鏡で観察すると、筋肉組織が溶けてしまっているらしいのですが・・・ 溶けてしまった筋肉の筋色素が尿中に混じることから麻痺性 筋色素 尿症となったようです。 つまり先程のコズミとは全くの別物。 このスクミも完全な病気とは言い切れず、お付き合いしながら競走馬として鍛えていかなくてはなりません。 しかしスクミはあまりに酷い症例では命を落としてしまうこともあるので十分に気をつけながらの調教となります。 では一体、スクミを起こすお馬さんとはどのようなお馬さんなのでしょうか? コズミはどのお馬さんにも起こりえますが、スクミを起こすお馬さんはほぼ決まっているのです。 ここからは私の経験的な話になりますが、特に多いのがお母さんがスクミ持ちだったお馬さん。 つまり遺伝ですね。 そして性格が真面目でしかも周囲に気を使って走る、でも暴れたりしないで内面に感情を押し込め我慢してしまうお馬さん。 このようなお馬さんは走っているときに体を硬くすることが多く、スクミ持ちの子も多いように感じています。 まだまだ説明不足で分かりにくいかもしれませんが、また機会を見つけてお話しさせてもらいましょう。 それでは今週は天皇賞です。 オールカマー3連覇の偉業を達成したゴッホくんの登場です。 鞍乗は待ってました!!の蛯名騎手!!! 楽しみに見ていてくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月26日 10時10分19秒
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