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カテゴリ:古谷 剛彦
ホッカイドウ競馬が終わり、今後の活動拠点は東京となりますが、今を思えば、良いところで生まれ育ったと思います(競馬をやる上でですが…)。錦糸町のウインズが近く、そこから大井競馬場に行く無料バスも出ているという環境で育ったので、こんな人間になってしまいましたが、仕事となれば、それも教育の一環ということで
北海道では札幌に住んでいれば、どこに行くにしても便利であると同時に、日本で考えれば、東京がやはり便利。下町で生まれ育ち、生まれた頃は埋立地で周りは何もない場所だったのに、今やお台場が栄えたことでその周囲の道路事情も良くなりましたし、車で大井や川崎に行く際も便利になりました。 もちろん、他の地域に出かける時でも、東京駅までそんなに時間も掛からない場所だし、羽田空港なら車で20分ぐらいで行けます。2週間前、「KEIBAコンシェルジュ」が終わってすぐに、9時30分の東北新幹線に乗って福島に行かなければいけなかったんですが、9時に生放送が終わって、15分で東京駅に着いて、かえって時間が余るぐらい。いやはや、東京って便利です。 今週は、21日の夜に、水沢競馬場で「ダービーグランプリ」の復活を記念したユーストリーム中継があるので、遅れないように福島の最終日の競馬を見終わった後に、水沢へ移動する形にしました。その福島、「福島2歳S」では岩手のシーグランディが繰り上がりでしたが2着に大健闘。複勝で勝負していたので、3着に繰り上がった馬が人気薄だったこともあり、結構な払い戻しになりました。 シーグランディは、HBAトレーニングセールで900万を超える金額で、岩手県馬主会が購入しましたが、芝のみの使われ方で大活躍しています。これこそ、岩手ならではの活躍スタイル。翌日の水沢で、 「昨日、シーグランディ推していましたね!」 と、コンシェルジュを見て頂いたファンの方々に声を掛けられたのも嬉しかったですね。このレースには、ホッカイドウ競馬からマイウィンも出走し、差のない7着でしたが、 「輸送で馬体も減ったり、決して完調とは言えない中で大健闘でしょう。芝向きだとは思っていたので、これぐらいは走れるとは思いましたが、正直ビックリです」 と、角川師と宮崎騎手。この後は大井に移籍する予定だそうです。 さて、その水沢遠征で、ダービーグランプリのイベントにも参加させて頂きました。実は、水沢競馬場に来るのは初めて。テシオ編集長の松尾さんにも「ウソっ!?」と言われましたが、盛岡ばかりでなかなか水沢に来る機会がなかったんですが、ようやく叶いました。 ダービーグランプリでは、ロックハンドスターが太く映ったので、あまり良いことは言いませんでしたが、その時の場内の雰囲気は殺気すら感じましたある意味で、地元のスターホースに対する思いの強さを感じましたし、レースでロックハンドスターが力強く抜け出し、ゴールした瞬間の場内の大歓声は、我を忘れて感動しました。 周りを見渡すと、検量場付近でも、泣いている方々の多さに、こちらも改めて感動しましたし、三冠達成というものだけでなく、復活したダービーグランプリで、他地区から強豪も集った中で退けての三冠。相当なプレッシャーを感じていた表れでもあり、それから解き放たれたことでの喜びが、涙に出てきたんでしょう。 クラキンコの北海優駿制覇の時も、陣営のプレッシャーは相当でした。地方交流で、南関東から遠征してくる馬がいると、やはり仕上げも究極になっていかないと…という思いもあるのでしょう。ロックハンドスターは、まだまだ良くなる余地を残しての三冠達成ですから、今後の更なる活躍に期待したいと思います。岩手の皆さん、おめでとうございました! その日のうちに東京に戻り、翌日は羽田から伊丹へ飛び立ち、日帰りで園田競馬場へ行きました。園田は、大学生の時に通いまくった場所であり、当時とあまり雰囲気も変わっていないだけに、すごく落ち着くんですよね。 イベントが途中途中でありましたが、その時に土曜の日替わりブログを担当して頂いている竹之上さんと、初対面の挨拶を交わしました。文面上では交流があったのに、実際会うのは初めて。今後ともよろしくお願いしますね。 園田では、今年のホッカイドウ競馬リーディングに輝いた服部騎手が、エキストラ騎乗となった6Rで勝利を収め、その名を轟かせました。そして、いよいよ迎えたメイン「兵庫ジュニアグランプリ」。ホッカイドウ競馬から3頭が参戦しましたが、その中で北海道2歳優駿を制したカネマサコンコルドが、早めに園田に入厩して調整され、万全の態勢で挑めました。 内枠だったこともあり、早めに外に出すのに苦労し、1コーナーを回る時は後方に位置。思ったよりもペースが落ち着き、 「早めに動いていかないとダメだと思った」(宮崎騎手) という中で向正面からロングスパートを懸けたカネマサ。最後は楽に先行していたリアライズノユメに突き放される形ながら、2着は確保し、ダートグレードホルダーの意地を見せました。 「よく頑張ってくれましたね。川崎に行きたいと思いますよ」 と、レース後に堂山師が話していましたが、リアライズノユメとの再戦、そして北海道所属馬のJpn1挑戦に期待したいと思います。 角川厩舎2騎の中では、マツリバヤシが僅差の6着と惜しい内容でした。 「ハナへ行くスピードはあると聞いていたんですが、前半から行きっ振りが良くなかったんで、長距離輸送が応えていたかもしれませんね。それでも差のない競馬ができるんだから、力はありますね」 と川原騎手。イチバンボシ同様、この後に川崎へ移籍しましたが、新天地での活躍を期待したいと思います。 24日は「浦和記念」。JBCクラシックを制したスマートファルコンが参戦し、重みを増したJpn2になりましたが、やはり役者の違いで楽勝しました。 「返し馬で落ち着きがあったし、成長を感じます。本当に強い内容で、今後もさらに楽しみですね」 と武豊騎手。そして、小崎師も同じような話をされていましたが、気性面の成長が秋の2戦の充実振りにつながっているとのこと。後は、自分の競馬ができた時の強さを強調されていました。 ホッカイドウ競馬があるうちは、他の競馬場に行く機会も少なくなりますが、シーズンオフは色んな競馬場で楽しめる時期でもあります。門別、南関東以外で今年、足を運んでいる回数が多いのは高知。年が明ければ新人王もありますから、また高知に行く頻度も高まりますが、皆さんも旅打ち競馬を、ぜひとも堪能して下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月30日 11時41分39秒
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