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カテゴリ:古谷 剛彦
先週はグリーンチャンネルの収録があったので、2週間振りに東京へ戻りました。蒸し暑いの何のって、この時期の北海道との気温差には参りました。久々に中山競馬場にも行きましたが、秋競馬開幕とは言っても、気候はまだ夏。北海道帰りの馬や、夏場は休養して無理をしなかった馬たちなど、馬体重の増減も激しいことも多く、馬の調子を見極めるのが一番大切な時期でもあります。競馬場に行ったり、中継を見る方はパドック必見ですよ。
そして、今週は台風の影響で被害もあった場所も多かったと思います。お見舞い申し上げます。北海道も、道東の方は影響もあったようですが、札幌は特に影響もなく、ホッカイドウ競馬も無事に開催が行われ、3日間は売り上げもまずまずでした。しかし、とにかく寒い。一気に冷え込みがきつくなり、10度台が当たり前になり、秋も本格化してきました。北海道にお越しの方は、厚手の着る物を用意しないと大変だと思います。どうぞお気をつけ下さい。 さて、先週はJRAも変則開催で、札幌競馬場は土、月の開催でした。その月曜にはダート重賞のエルムSが行われ、ランフォルセが人気に応えて重賞初制覇を飾りました。白山大賞典にも登録があり、ダート中距離界では楽しみな逸材が誕生したと言えます。 この日は阪神競馬の最終レース終了後、札幌競馬場のパドックでドリームジャーニーの引退式が行われました。ステイゴールドが凄い人気となり、今年は日高繋養種牡馬としては最多となる249頭との種付けを行いました。ステイゴールドの後継種牡馬として初めてスタッドインしたドリームジャーニーは、現在の馬体重は約450キロ。種付けシーズンまでには500キロに乗せたいという話でしたが、ステイゴールドの人気振りと、全弟のオルフェーヴルが三冠を目指して明後日の神戸新聞杯から秋は始動しますが、その活躍も含めてドリームジャーニーへの種牡馬としての期待も非常に大きいものがあります。 (ドリームジャーニー。多くのファンがパドックを囲んでいました) ホッカイドウ競馬の話題では、昨日は「ステイヤーズC」が行われましたが、サムライジャパンが昨年の華月賞以来の重賞制覇を果たすとともに、昨年の王冠賞で追い込み及ばなかったクラキンコに対する雪辱も見事に果たしました。昨年の覇者・マキノスパークは、時計勝負で追い込み届かず2着。クラキンコは3着でした。 ステイヤーズCのスタートからゴールまでの自分で採ったハロンタイムは 12秒9-12秒8-12秒9-12秒5-12秒4-13秒2-13秒2-13秒1-12秒7-12秒5-13秒1-13秒7 というもの。この距離としてはかなり速い競馬となりましたが、1周目3コーナーで、出負けしたゲイルバニヤンが掛かってしまい、一気に先頭に立ってジワジワと後続を引き離していく形に。その分、3ハロン過ぎからもペースダウンせず、1コーナーの入りでようやく13秒台のラップが刻まれました。勝ったサムライジャパンは、この流れにも動じず中団で辛抱。クラキンコは残り3Fで押し出されるように先頭に立つ形となり、マキノスパークは昨年のように向正面過ぎから捲くりに行こうとするも、昨年と違って各ラップが速かったので反応が今ひとつに映りました。 こうして、ラップを見ながらレースを振り返ると、道中の駆け引きや馬の動きの良さ、悪さなども判断することができると思います。特に、長丁場では各馬の動きが目立ちますので、リプレイを見る時にこのラップ構成を踏まえて見て頂くと視野も広がると思います。 週末は、ばんえい十勝では「岩見沢記念」、そして盛岡では「OROカップ」が行われます。「OROカップ」には、ホッカイドウ競馬からダブルオーセブンとマチカネカミカゼが参戦しますが、ダブルオーセブンは昨年のすずらん賞でJRA芝の勝利があり、マチカネカミカゼはせきれい賞を制した実力馬。北海道勢の岩手遠征では今年、連対は確実にしているだけに、ここも期待したいと思います。 (ハロンズ岩見沢内。岩見沢記念当日は、ブック木本さんの場立ち予想があります) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月23日 22時55分26秒
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