|
カテゴリ:古谷 剛彦
先週のブログで、地方競馬教養センターに行った話をしましたが、その翌日、修了記者会見が行われました。
記者会見や集合写真の撮影が終わった後は、卒業生7人を個別に、各マスコミが取材をする形が取られました。その中で、ホッカイドウ競馬でデビューする阿部龍くん(角川厩舎)に早速インタビューしました。 -出身は宮城県南三陸町。その出身地を考えると、なぜ北海道を選んだんですか? 「所属が決まっていない中でセンターに入所したんですが、岩手か北海道の二者選択で教官や課長とお話した中で北海道に決まりました」 -騎手になろうと思ったきっかけは? 「田舎育ちだったので、小さい頃から外で遊ぶことが好きでした。それと、小学校から野球をやっていましたが、体を動かすことが好きで、中3の時に担任の先生と話し合った時に、体が小さいのを生かす意味で騎手という職業があるというのを聞き、興味が湧いてきました。入所試験の1週前に、千葉県の乗馬クラブに通ったぐらいで、ほとんど乗馬経験のない中でセンターに入りましたので、最初は苦労しました」 -昨年の今頃は地震もあり、例年とスケジュールが変わりましたよね? 「実習期間に入る前に、避難という形で門別競馬場に移動し、3週間は競馬場で過ごせました。この頃は若馬に乗る機会が多かったんですが、口向きができていない馬などを上手く乗りこなせず、例えば拳が強くて馬が頭を上げてしまうなどの欠点を教えて頂き、色々と考えるようになりました。一旦センターに戻った後、あるいは実習期間に入った時も、一度その経験をさせて頂けたことで、さらに教わりながら上達していけたのでは…と感じました」 -今の話もそうですが、実習期間で自分の中で変わったな、と感じたことは他にありますか? 「センターにいる時がアブミを短くして乗りますが、ホッカイドウ競馬は2歳馬の調教が多いので、物見の激しい馬が多く、対処できるようにアブミを長くして乗り、重心がブレないように、また馬の動きについていけるようにと勉強しました」 -いよいよデビューを迎えますが、目標を聞かせて下さい。 「減量を生かして、前々で競馬をしたいですね。その中で結果を残していきたいですし、乗せて頂いた馬を1つ1つ大事に乗り、また全力で1つでも上の着順を目指していきたいですし、色んな経験を積んでいきたいと思っています」 90期の中で阿部龍くんは、教官の評価も非常に高く、期待の大きい新人騎手です。開幕日の4月25日には、ご両親や親戚の方々も応援に駆けつけるそうです。震災で被害を受け、ご両親は現在、秋田にいらっしゃるということですが、ぜひとも頑張って欲しいと思います。 さて、ホッカイドウ競馬は22日(木)にいよいよ2歳馬の能力検査がスタートします。 本馬場も完全に顔を出し、最高の馬場状態で開幕を迎えられるよう、とりあえず22日と29日の能検は内馬場を利用して実施されるなど、馬場保全に万全を期す構えです。昨日は札幌も吹雪いていたり、まだ寒い日は続いていますが、能検と聞くと間もなく春だな、と感じますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月16日 10時36分36秒
[古谷 剛彦] カテゴリの最新記事
|