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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は古谷が担当します。
昨日は「グリーンチャンネル地方競馬中継」の解説で東京へ。雨が降っていたこともあり蒸していたもののそれほど暑くはなく、今朝北海道に戻ってくると、こちらが雨が少し降っていたこともあり、ムシムシしていました。 しかし、「北海道スプリントC」は好レースでした。川崎から参戦したキョウエイロブストがハナへ行き、途中からサマーウインドが先頭に立つのは予想通りの展開と言えます。前半3Fは34秒2と、ダートグレードとしては平均的なペースと言えますが、先週の開催後に砂を入れていたことで時計が掛かり、内を通った馬が厳しい馬場だったこともあり、直線まで絶好の手応えだったマルカバッケンがジリジリ伸びて先頭に立ったものの、最後は大外からセレスハントが伸び、連覇達成を果たしました。 セレスハントは昨年同様、早めに門別競馬場に入厩し、10日に追い切りを行いました。井上助手にその時お話を伺いましたが、 「函館から約5時間かけて門別に輸送される組より、落ち着いて調教できる利点が門別入厩にはあります。マルカバッケンの勢いは脅威ですが、昨年も好結果を残せたパターンで挑むのが良い結果を生んでくれれば…」 と、マルカバッケンに一目置いていたものの、滞在効果を強調していました。それが功を奏し、また福永騎手も直線で外に持ち出し、しっかり差し切ったのは馬場をしっかり読み切った好プレーと言えます。 「北海道スプリントC」は約1億6000万円の売り上げを誇り、1日全体でも約3億2000万円と計画比を大きく上回り、関係者を喜ばせました。 売り上げは良かったものの、今の時期は日中との気温差があり、どうしても霧が発生する機会が多くなります。今週は2日間とも危ない時間帯があり、12日の中盤戦となる7Rの「フレッシュチャレンジ競走」は、公式の上がり3Fが採れなかった事態に。僕個人で採ったものがありますので、今後の参考になればと思います。 12日7R 1番24秒2-39秒2 2番24秒4-39秒7 3番24秒9-41秒1 4番23秒7-38秒5 5番23秒8-38秒7 6番取消 7番24秒1-38秒5 8番26秒0-40秒5 9番24秒3-40秒0 10番24秒4-39秒8 11番25秒9-37秒4 12番26秒2-40秒4 さて、今日は午後から平取町軽種馬生産振興会主催の1歳馬育成管理品評会が実施されました。 ![]() 午後2時半にJA門別旧Aコープ前に集合し、車移動で各牧場(10カ所)を巡回し、全部で11頭の1歳馬を審査委員がチェックし、4人の委員がそれぞれ馬体(20点)、馴致、手入れ、環境整備(3項目は各10点)の持ち点があり、審査をして点数化した総合得点で競い合いました。審査委員は 委員長…山野辺啓場長(JRA日高育成牧場) 委員 …中西信吾場長(JBBA静内種馬場) 委員 …三坂盛雄師(東京都トレーナー倶楽部) 委員 …桧森邦夫師(北海道競馬調教師会) の4名でした。 その結果、最優秀賞を受賞したのは、北島牧場さんのフラワーブリーズの2012(牝、父ホワイトマズル)でした。04年のエーデルワイス賞を制したカシマフラワーの半妹で、セレクションセールに上場予定の馬です。 ![]() 馬体63点、馴致37点、手入れ36点、環境整備37点で計173点と、金賞に20点差をつけての最優秀賞受賞となりました。 ![]() (表彰式の様子) その2日前には新ひだか町三石でも品評会が行われましたが、セール上場予定馬にとっては、大勢の人に囲まれて、引き馬もチェックされるセール本番さながらの状況に、良い練習台になったと言えます。「馴致」の項目で、人馬のコミュニケーションやいかに人がリードしているかをチェックしており、ここが品評会の注目ポイントでもあります。 個人的に品評会は初めて参加させて頂きましたが、勉強になることも多く、地域で競馬を盛り上げるためによりよい馬作りの一環として品評会が行われていることに、大変意義を感じます。セールに上場予定となっている馬にとっては大きな経験ができたとともに、品評会での評価は毎年、セールでも高評価を受けることが目につきますので、その辺りも個人的に追いかけていきたいと思います。 さて、小枝さんも触れられていましたが、JRAでは函館競馬がいよいよ開幕を迎えます。僕も明日の早朝に函館へ移動します。12日の朝は函館競馬場に行ってきましたが、久々にお会いする関西の関係者の方など、ホッカイドウ競馬のことも気にかけて頂きながら函館開催に向けての話をしました。ぜひ、多くの方々に函館競馬場へお越し頂きたいと思います。 ![]() (12日朝の函館競馬場) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年06月14日 23時19分02秒
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