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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。 競馬とは関係ない用事で、週末から青森に出かけておりました。 ![]() 全国的に天候不順で、明らかに「暖冬」になっている日本列島。この冬何度北海道に行ってもこれっぽっちか、という雪の積もり方にしか出会えませんでした。 しかし、青森は本物の「雪国」でした。 道々を埋め尽くす雪。除雪で道路脇に寄せられた雪山はひとの背丈よりも高く積み上がり、雪の壁を形作っています。1日半の青森滞在中も一時的にざんざんと雪が降り、この場所のイメージに違わぬ風景でした。 ![]() 青森滞在は、カーリングの取材のため。この週明けまで日本選手権へ向かう最後の代表を決める東北カーリング選手権が開催されていました。 ![]() 今年の日本選手権は、来月、この同じ場所で開催されます。つまり、地元開催の日本選手権の代表の座を目指しての大会。プレーにも自ずと力が入ります。 競馬にはあまり「地元」という概念がありませんが、他の公営競技は大変強い「地元」の意識をプレイヤーも見る側も持っていますし、一般スポーツにおいても「地元」とか「ホーム」とかの概念は大変重要な意味を持ちます。人がやっていることだから、自ずとその「寄って立つ場所」ということが心持ちに影響を与えるもの。物事を寄り興味深く、そして人間というものが「生きていく」ということと物事を密接に関連づけて見ていくために、この角度は一つの重要な要素なのではないかと感じます。 ![]() 表彰式の様子 競馬に関して言えば、JRAの競馬で言えばそういう意識は特に見る側は持ちづらい状況になっているだけに、地方競馬がそういう「場所」の感覚を打ち出していけるかどうか。物事を考える切り口にならないかと思っています。 それはともかく。競馬の話題としてはこちら。 ![]() 昨日、札幌に隣接する石狩市にあるホッカイドウ競馬の場外発売所・Aiba石狩にお邪魔しました。 五十嵐冬樹ジョッキーのトークイベント、大変盛況でした。 ![]() 書いたものでも、映像でもなく、この場所でライブだからこそ伝わることがある。トークイベントの司会をさせて頂くときの私のテーマ。結果的に「どんな話の中身になるか」ということに固執せず、「どんな話がプレイヤーから出るか」をその場限りで勝負する。トークイベントらしい司会をさせて頂けたと、出演者の五十嵐ジョッキーと、運営のスタッフの皆さま方に感謝しています。 ホッカイドウ競馬のプレイヤーは、まだまだ露出が不足していると思っています。プレイヤーにもっとこういう場に出ろ!ということではありません。プレイヤーに手伝ってもらえるチャンスを、きちんと運営側が作ることが出来るかどうかが問われているということ。 こうしたイベントの企画は、一見「イベントに出る人をブックすれば」と簡単に見えるのですが、実は集客を含めて結構面倒なもの。競馬場のスタッフの皆さん方が直接行うのは骨が折れると少しでも感じれば、きちんと外の人に頼んで行えばいいこと。餅は餅屋。きちんと作ったものをお客様方にご覧頂けるようにすれば、お客様方はそれに答えて下さるということは、こういう場に立つと肌で感じることが出来ます。 例えば他の公営競技はそのようにして、着々と実績を上げているのですから。 地方競馬は、相当後れを取っていますよ、実際。 そんな中での挑戦としても、今回はいいイベントになりました。 状況が許せば、北海道内でもっとこのような場を設けていきたいと思っています。 お客様方からもそれを求める声を上げて頂ければ、こういう機会は確実に増えると思います。 そしてこういう機会がプレイヤーの価値を、そしてひいては競馬そのものの価値を高める役割を果たしていくことは間違いありません。 全ては、競馬に携わる方々次第だと思います。 やれるかどうか。そういうことじゃないでしょうか。 お客様方以上に、喋り手としていい経験をさせて頂きました。
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最終更新日
2016年01月28日 08時16分25秒
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