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カテゴリ:高橋 華代子
日曜日担当の高橋華代子です。
先日とても興味深いシンポジウムに参加させて頂きました。 うらかわ乗馬療育ネットワークさん主催の、乗馬療育ってなぁに?~馬は理想のセラピスト~という話題です。 ![]() ![]() 私は競馬というよりも馬そのものに興味があって馬のことは何でも知りたいのですが、こういう分野も以前から学んでみたいなぁと思っていました。なかなかきっかけがなかったのですが、今回は東京で行われるということでぜひとも参加したいと。 ![]() 中央競馬の角居勝彦調教師は一般財団法人ホースコミュニティの代表理事を務めています。 角居調教師のお話しをまとめると、 競馬は、人と同じ命を持った動物サラブレットが、勝てない、速く走れないということで淘汰されていく現実があると。 勝てない速く走れなかったサラブレットにも何かできることがあるのではないかと模索していくうちに、障害者乗馬、ホースセラピーに出会い、すばらしい活動だと思ったことがこの世界と関わるきっかけになったそうです。 サラブレットはあらゆる能力を持っていて、それを使うことができる動物だと。 身体的・精神的な分野で馬を使い、子供から高齢者、障害のある方や精神的に社会に入れない方、健常者なども含めて、あらゆる人たちのところに、馬が身近に見つけられる環境を作っていきたいと。 日本の独自の馬事文化が生まれていって欲しいということでした。 ![]() ホースコミュニティ乗馬療育インストラクターの江刺尚美さん(向かって左)とホースコミュニティ理学療法士の小島愛子さん(向かって右)は浦河町の乗馬療育の取り組みについて。 ![]() パラ馬術競技選手の宮路満英さんは、中央競馬でシーキングザパールやレガシーワールドなどを担当していたそうですが、脳出血で右半身麻痺となり、ここまでのお話しを奥様と一緒にされました。リオ・パラリンピックの出場も確定されたそうです。 ![]() カウボーイアップランチ代表でホースクリニシャンの宮田朋典さんのお話しは、馬のメンタルから学ぶ人との関わりがテーマ。 ![]() 関西福祉科学大学健康福祉学部学部長の倉恒弘彦教授からは、乗馬の科学的効果についてと今後の可能性について。 ![]() 皆さんのお話しを聞いていて思ったことは、馬のパワーってすごいんだなぁと。でも、もちろんこの活動にさまざまな課題もあって、この分野が今後どんな広がりを示していくのか非常に興味深いです。 江刺さんがおっしゃっていた「馬たちが幸せでなければ人を幸せにできない」という言葉も特に印象深く、それは乗馬療育の世界だけではなく、いろんな分野で馬に関わる人たちにとって大切にしなければならない言葉ではないかなぁとも思いました。 ![]() 約4時間のシンポジウムだったのですが、あっという間の時間で、この世界をますます知りたくなりました! こんな素晴らしいシンポジウムを開催して頂きありがとうございました。次の機会もぜひ参加させて頂きたいです。
最終更新日
2016年02月14日 14時20分42秒
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