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2017年03月03日
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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は古谷が担当します。

 午後7時頃、栃木県那須塩原市の地方競馬教養センターに到着しました。地方競馬は年度区切りなので、騎手候補生たちは3月に卒業して4月デビューとなります。卒業前に、毎年恒例となる「第95期生騎手課程修了記者会見」が土曜日の朝に行われますが、例年は第2土曜日でしたが、今年は第1土曜日の実施となりました。騎手候補生たちの話題は、来週にしたいと思います。

 さて、中央競馬では一足早く、2月に去る人あり、3月に春の訪れありという形となります。個人的に親しくしている中では、田中博康騎手が2月で騎手を引退し、3月から調教師として第2の人生を歩みます。1年は武者修行期間となりますが、騎手としてやり終え、足繁く色んな場所を訪れているようです。

 田中博康騎手と言えば、2009年のエリザベス女王杯でクイーンスプマンテに騎乗し、歴史に残る大逃げを打ち、大波乱の立役者となったレースが、強く印象に残っているでしょう。しかし、ダート界で言えば、シルクメビウスとのコンビで自身の重賞初制覇、その直後にジャパンダートダービーでG1初騎乗を果たして2着だったことが挙げられます。

 2009年と言えば、田中博騎手にとって、減量が取れる年で色々と悩んでいた時期でもありました。冬の小倉開催は、毎年足を運び、若手騎手たちとふぐを食べるのが通例となっているんですが、この時は田中博騎手と、馬サブローの木村TMの3人で食事をしました。悩んでいる話の中に、ふとこんな話題も出ました。

「この小倉で関西馬なんですが、すごい3歳馬に乗せて頂き、その馬で勝てたことで、その後も乗せてくれる話になりました。その馬で何とか成長したいんですよ」

 それが、シルクメビウスでした。当時は領家厩舎にいましたが、くすのき賞で初コンビを組むと、ロングスパートから5馬身差の大楽勝を演じました。その時の話通り、京都のオープン特別「端午S」でも騎乗し、アドマイヤシャトルやジョーメテオらを一蹴して連勝。いよいよ、「ユニコーンS」に挑む形となりました。緊張もしていたようですが、外から豪快に差し切って重賞Vを飾り、自分の中にも自信が少し出てきた様子が窺えました。

 シルクメビウスに絶対的な自信を持ち、能力を発揮させるために大事に外を通る競馬をしていました。「ジャパンダートダービー」はテスタマッタに2馬身差及ばず2着でしたが、秋に「トパーズS」を圧勝して挑んだ「ジャパンカップダート」では、エスポワールシチーが逃げ切ったものの、2着に追い込んだレースは3歳馬離れした内容でした。年が明け、「東海S」と「ブリーダーズゴールドカップ」を連勝するなど、ダート界でトップクラスの位置に立ったシルクメビウスですが、交流G1では4、5、5着と善戦止まり。JRAでの最後の勝利が門別でした。

 脚部不安で長期休養を余儀なくされ、ホッカイドウ競馬に移籍し、復活の勝利を挙げた時もありました。坂東牧場さんは

「どこかで博康くんに騎乗させたい」

という話を常にしていたんですが、交流が行われる日とタイミングも合わなかったし、思うようにレースを使うこともできず、その夢が叶うことはありませんでした。

 シルクメビウスと田中博康…。騎手人生を変えた馬であり、ベストコンビだったとも思います。

 田中博騎手には、僕の馬に騎乗してもらったこともあります。


(尾島調教師と田中博康騎手)

 笠松の交流で来ていた時に、たまたま同じ日に出走するビエントブランコという馬に乗ってもらいました。うまく立ち回り2着に好走し、その後交流戦を快勝しました。

「事前にレースを乗せてくれたことで、馬場の傾向が掴めたのが大きかったです」

と、話していたのが嬉しかったのを思い出します。

 来年の開業に向けて、応援したいと思います。地方競馬にも、積極的に挑んで欲しいと思います。





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最終更新日  2017年03月03日 19時58分10秒
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