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2017年06月30日
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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は古谷が担当します。

 帝王賞は「グリーンチャンネル地方競馬中継」の解説が担当でしたが、思いもよらぬ展開が、思わぬ結果を呼び起こしたことで、競馬の難しさと面白さを痛感しました。

「まさにひょうたんから駒」

と、レース後のインタビューで福永祐一騎手が話していましたが、逃げるつもりで、我々もそう思っていたケイティブレイブが、まさかのスタート躓き…。その後は慌てず騒がず後方からレースを進めていましたが、オールブラッシュの逃げは前半3F36秒7―5F62秒1とスローの展開。2番手にいたクリソライト、3番手にいたアウォーディーが前々でレースを進め、そのままゴールするかと思った瞬間、直線に向いた時にまだ馬群の後ろにいたケイティブレイブが矢のように伸びて、悲願のJpn1制覇を飾りました。

 レースの上がり3F37秒6で、3着以下の馬たちは38秒台の上がりしか使えていない中、ケイティブレイブは唯一の36秒台で、違う一面を出して頂点に立つとは、底知れぬ魅力を持ちます。フェブラリーSを4歳馬のゴールドドリームが制したように、ダート界も新興勢力が続々と出ています。そして、3歳ダート路線も非常に充実している印象を受けるだけに、ダートグレードのJRA枠が増えた状況でダート界に新たな時代が来ることが確実です。ケイティブレイブの今後、ますます注目ですね!

 その「地方競馬中継」で、ゲストにはディープインパクトやゴールドアリュール、メジロマックイーン、ステイゴールドなど幾多の名馬を送り出した池江泰郎元調教師にお越し頂きました。僕は、「サラブレ」という雑誌で馬具の連載をしていた時があったんですが、ゴールドアリュールがノーマルハミ+ビットガードからDハミに替えた真意などを伺ったことがあり、かなり久しぶりにゆっくりとお話を伺う機会を頂きました。

 池江さんはかつて、帝王賞の前身である「中央競馬招待」で大井競馬場の騎乗経験があり、ヤマニンバリメラで2着という戦績でした。

「寒い記憶があって、秋だったと思うんですが…」

と調べてみると、11月16日の競馬でした。翌年の「中央競馬招待」は6月29日だったので、固まった日程でもなかったんでしょうが、さすがに僕自身は2歳になる1週前で、まったく記憶にありません(^^;

 調教師の視点のみならず、騎手として大井競馬場でのコーナーのきつさの話、そして蹄鉄打ち直しの時、スタジオで話をつながらなければいけない時にも、ちょっとしたエピソードなどを話して頂くなど、スタッフや出演者も大変助かりつつ、約2時間の中継を終えました。

 ダートグレードのJpn1デーと、日曜に中継がある際にはゲストの方が必ず出演されますが、Jpn1デーに解説する機会が多いので、様々な方と競馬の話題に触れることで、自分自身も勉強になり、違った視点で競馬を見る楽しみも増えてきます。競馬は日々是勉強のみ…。「帝王賞」には、色んな思いを持ってレース前後の楽しみを味わいました。

 さて、その翌日には2歳最初の重賞「第42回栄冠賞」が行われました。好天に恵まれ、良馬場での実施でしたが、内が深く、各騎手も向正面から直線に懸けて、より良い進路を取ろうという駆け引きが面白いこの週の競馬でした。

 1番人気は、「ウィナーズチャレンジ1」で2着だったハッピーグリンが、吉原騎手とのコンビで雪辱を狙う形で支持された様子。2番人気は、「スーパーフレッシュチャレンジ1」を勝ったキタノシャガール、3番人気は「スーパーフレッシュチャレンジ1」は2着だったものの、その後は連勝で「ウィナーズチャレンジ1」を制したヤマノファイトと人気は続きました。

 レースは、積極的に逃げようというタイプがいなかったことで、最初の1Fは12秒3と遅めでしたが、その後はせめぎ合いが激しくなり、2F10秒9-3F11秒8と流れが速くなりました。後半は完全にバテ比べという、例年の栄冠賞のパターンでしたが、その中で中団やや後ろからジワジワ進出を開始したサザンヴィグラスが、直線半ばで抜け出すと、外から追い込むハッピーグリンの追撃を凌いで重賞初制覇を飾りました。


(栄冠賞を制したサザンヴィグラス)

「栄冠賞はなぜか速く流れるので、理想的なポジションでレースを進めることができたと思います。4コーナーの雰囲気で終いもしっかり伸びる手応えはありましたし、センスの高さを感じます」

と、五十嵐騎手はノースクイーンカップに続く重賞制覇となりました。管理する川島洋人師にとって、開業4年目で嬉しい重賞初Vともなりましたが、

「騎手時代にも縁があるレース。距離が延びても大丈夫な馬だと思っていますし、ブリーダーズゴールドジュニアカップに向けて、頑張っていきたいと思います」

と話していました。

 一方のハッピーグリンは、

「五十嵐さんのポジションにいたかったんですが、サッとその場所を取られてしまい、その遅れが最後の0秒1差になってしまったかもしれません」

と吉原騎手は悔しそうでした。

 栄冠賞が終わると、2歳戦の勢力図が見えてくる面もありますが、昨年は2着だったヒガシウィルウィンが東京ダービー馬となり、勝ったバンドオンザランは優駿スプリントで復活の勝利を飾りました。2歳最初の重賞ながら、その後の地方競馬ダート界を引っ張る出世レースであり、早熟馬の争いではないことを強調しておきたいと思います。





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最終更新日  2017年07月02日 09時48分55秒



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