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2017年07月21日
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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は古谷が担当します。

 函館競馬もいよいよ週末で終わり、JRA北海道シリーズは29日から札幌競馬へ舞台を移します。いずれも6週間の開催と、本当に短く、あっという間に終わってしまう印象を受けますが、札幌開催には多くのホッカイドウ競馬所属馬が参戦する予定です。その中には、2歳のオープン特別はもちろん、エルムSでオヤコダカがいよいよ、JRAに挑戦する運びとなりそうです。昨年からエルムSに出走することへ意欲を感じていた米川昇師、それだけに強豪はいますが、これまでのホッカイドウ競馬における実績と、2歳時ですがダートグレードで2着の実績もある点から、その挑戦を楽しみにしたいと思います。

 さて、18日は北海道市場で「セレクションセール」が開催されました。先週のセレクトセールの驚異的な取引から1週間経ち、その余韻がしっかりと残っていた印象で、こちらもストロングセールとなりました。


(セリ前の木村貢市場長の挨拶)

 17日に比較展示、18日は競りという、例年通り2日間の日程で開催されました。比較展示の日は、盛岡にいたので実際に立ち会うことはできませんでしたが、セリ当日にお話を伺うと、今まで以上に多くの購買関係者が熱心に下見をされていたと聞きます。実際、購買登録者数が右肩上がりで、今年は538名(前年比64名増)と主催者から発表されました。

 序盤から1000万円台で落札されるシーンが目立ち、1頭当たりのセリ時間も長く感じるほど、例年以上に活発なセリが続きました。そして、11番という早い段階で、チリエージェの2016(牡、父ロードカナロア)が4400万円(金額はすべて税別)という高額取引で、(同)雅苑興業が落札。結果として、チリエージェの2016が最後まで、セール最高価格を守りました。


(最高価格となったチリエージェの2016)

 チリエージェの2016は、スプリント路線で活躍したハクサンムーンや、今年の仏G3を制し、独ダービーにも出走を果たしたウォーリングステイツなどの半弟に当たります。ロードカナロアは、2番目の高額取引となる3800万円で落札されたトウカイポピーの28(牡)など、3頭が3000万円以上の取引となり、12頭が落札される人気を誇りました。


(2番目の高額取引となったトウカイポピーの28)

 また、初年度となるグランプリボス産駒から、セルリアンブルー2016(牡)が、2位タイとなる3800万円で了徳寺健二氏が落札しました。好馬体から多くの購買関係者の目を引き、一気に競り上がっていくシーンは鳥肌が立ちました。


(新種牡馬の中で最も高かったセルリアンブルー2016)

 グランプリボスを手掛けた矢作芳人師は

「セルリアンブルー2016はもちろん、その他の産駒も馬体の良い馬が多く、今回のセールで高額取引馬が出たことは本当に嬉しく思います。ディープブリランテも重賞勝ち馬を出し、今年のセールの評価も安定するなど、もう安心かなと思いますが、グランプリボスも大丈夫そうですね」

と、セルリアンブルー2016の評価に大変喜んでおられたのが印象的でした。

 セールにおける売却総額は、28億8020万円、売却率は81.42%と、いずれも北海道市場レコードを樹立。税込価格では30億円を超えましたが、当然ながらこれも初めてのことで、関係者を喜ばせました。

「正直、これだけ活発なセリが展開され、30億円を超える数字を残せたことは驚くばかりです。すぐにきちっとした分析はできませんが、近年のセールが上昇傾向にあり、生産者が繁殖牝馬の投資に力を入れ、ブラックタイプが向上しています。選抜する上でも、血統面が充実したことに加え、馬本位で馬体の良い馬を選んだ結果が、実を結んだ印象を受けます。もちろん、レポジトリーなど情報公開の面で信頼を得ている点、競馬が盛んになってきたことで馬主の方々の購買意欲が沸いてきたことなど、セリの好調な要因を挙げればキリがありません。ただ、セールに対して良かれと思ってきたことを皆が継続して行ってきたことが、結果につながったと思います」

と、木村貢市場長はセールを振り返っていました。

 中央競馬はもちろん、地方競馬の売り上げがどの主催者も前年を上回る数字を残したことで、各主催者の馬主会が、それぞれのやり方で新馬導入に対して補助金を出すなど、力を注いでいる面も購買関係者が増えている要因だと言えます。その地方競馬の馬主が、

「高くて買えない」

と嘆いたほどに活気のあるセールでしたが、この流れは当然、サマーセールにもつながっていきます。セレクションセールで買えなかった購買関係者が多かったことで、5日間のロングランとなるサマーセールも活気あるものとなることは確実です。今年のセール最終結果が、凄いことになると思いますが、馬産地に活気が出てきたことは、競馬産業の盛り上がりに拍車を掛けることでしょう。セレクト、セレクションの2週間が、驚異的な数字を残したことで、金銭感覚は麻痺しそうですが、いずれにせよ好結果に終わった選抜セールの取引馬から、多くの活躍馬が出ることを願いたいと思います。





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最終更新日  2017年07月24日 10時20分56秒
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