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2018年05月17日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 “OROパーク盛岡競馬場での競馬が開幕!”に続いて先週からいよいよ“芝レースも開幕!”しました。




 今シーズン最初の芝でのレースになったのは12日・土曜日に行われた準重賞『はまなす賞』。今シーズンから準重賞に“降格”の形になりはしましたが、貴重な3歳の芝重賞ということもあってフルゲートの12頭が争い、結果は6番人気のプリヴィレッジが優勝。3着にも人気薄のサンタガールが食い込み1番人気バレンティーノは僅差の4着で馬券圏外に。今シーズの芝レースは馬番3連単12万7980円の大波乱で幕を開ける事になりました・・・。


★はまなす賞/優勝プリヴィレッジ

 勝ったプリヴィレッジはこの春ここまでのダート4戦がいずれも馬券圏外、それも勝馬からは秒単位で離された後方で・・・という結果が続いたために人気を落としていましたが、芝では昨年の若鮎賞3着、ジュニアGP2着などダートとは反対に勝馬から1秒以上離された事がないといういわゆる“芝巧者”ですからここで変身した事に何ら不思議はありません。
 外枠に入った事も、この馬に関してはさらに外から被せられない位置が採りやすい外枠が好材料だったはず。そして逃げたサンエイスターダム、追いかけたピーベリーと自身と、3頭だけが抜けた形になったのも良かったでしょう。
 同馬を管理する伊藤和忍調教師は開業後初の重賞勝ち。鞍上の菅原辰徳騎手は2016年の金杯以来の重賞制覇。さらにはプリヴィレッジはこれがデビュー後初めての勝利(!)と、関係者それぞれにとって嬉しい勝利となりました。

 2着のピーベリーは最後こそ差を付けられたものの直線の坂を登るまでは非常にしぶとかった。この馬は432kgで出走していたんですけども、464kgのプリヴィレッジと比べても見栄えがひけを取らない印象で、馬の充実感は確かにありましたよね。


★ピーベリー

 3着のサンタガールはJRA時代の芝の新馬戦で3着がある・・・というのが芝でのめぼしい実績だったのですが、上がり最速の脚であわや2着という走りをするのなら“芝向き”の評価を下すべきでしょう。


★サンタガール

 そして4着に終わったバレンティーノ。上がり3ハロンの脚はサンタガールに次ぐ2番目で確かに脚は使っている。ただ序盤から勝負所までに置かれすぎて、これだけの脚をもってしても間に合わなかった。
 改めて見直してみれば、ダートでも速い流れになると付いていく事ができず、末脚を繰り出す前に終わっていたパターンが多い。“脚は使うけども勝ち切れない”馬ということか。


★バレンティーノ

 ただ、芝で末脚を使える事は確かですから芝向きなのも確かなはず。もしかしたらもっと長い距離でなら良いのかも。例えば芝の2400mとか・・・。

 さて、以前にも書いた様な気がするのですが、だとしたらもう一度。
 今回のはまなす賞が今シーズン最初の芝レースになったわけですが、1996年、OROパーク開場の年の最初の芝レースも「はまなす賞」でした。当時は4歳(※旧年齢)芝1600mの特別戦。手に汗握りながら見つめた正真正銘ORO最初の芝レースでは7番人気のサンディゴボーイが直線一気を決めて優勝。ダートとは明らかに違う決着に例え小回りでも芝は芝だと改めて興奮したものでした。
 ちなみに勝馬サンディゴボーイの母アレツレデーはビューチフルドリーマー直系のバリバリの小岩井牝系。近親にはエスプリシーズやローリエアンドレがいるような冷静に見ればどう考えてもダート血統。しかしサンディゴボーイはなぜかこの時だけ芝で大激走したのでありました。
 1996年のはまなす賞も7番人気-2番人気-10番人気という波乱に終わっています。枠複しかなかった時代だしサンディゴボーイと同枠に人気馬がいたこともあって枠複の配当は1760円に収まったのですが、もし3連単があったなら今年以上の配当が飛び出したのでしょうね。





 今年の芝シーズン開幕週にはのべ7レースの芝戦が設定されました。昨季の同週は5レース、一昨年2016年は4レース2013~2015年は3レースでしたし2012年ははまなす賞のみの1レースだけ(!)でしたから、近年ほど芝レースが増加してきているのが分かるかと思います。
 年間の芝レース数でも、例えば2012年は1シーズンの間の芝レースが44戦だったのに対して昨2017年は76戦と、倍増とまではいかないまでもそれに近いくらいに増えています。
 一番増えているのは一般戦の芝レースで、2012年はシーズンに9戦しかなかった芝の一般戦が昨年は44戦だったかな、激増しております。芝の重賞・特別の数はJRA条件交流を含めそれほど変わっていないですから、増加分はほとんどが一般戦と考えていいです。
 最近では盛岡の芝で変化が出るのでは・・・を狙って移籍してくる馬が増えていますし、調教師さんたちも芝をアピールポイントにして、芝適性を試してみませんか?あるいは芝でもうひと花咲かせてみませんか?とセールスしているそうです。芝レースが増えるのはそういう状況に応えるためでもあるでしょう。

 先週の芝戦で勝った馬たちにしても実際、それこそプリヴィレッジもそうであったように、ダートで不振だったのが芝で久しぶりの勝ち星を手に入れた様な馬がほとんどでした。
 関係者的にはそれでこそ、でしょうし、見る側にしてもダート→芝でどう変化するかを上手く読み取るのが予想の面白さになるはず(ちなみに今年も昨年も、芝開幕週の芝戦は全てが3連単万馬券の決着になっていたりします。また2014年以降5年連続で「芝開幕週の芝戦のどこかで3連単10万円超の大波乱発生」も)。
 10月まで、盛岡開催と共に続く芝レース。今年こそは芝で大きな馬券を・・・。



ダートコースを真っ直ぐ横切る馬を見るシーズンにもなりました。





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最終更新日  2018年05月18日 00時37分31秒



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